ビルの谷間のわずかな地面に目聡く住みついて 花を咲かせていた。艶やかでいかにもたくましいその姿。現物は写真より も少し紫が強く感じられ いきいきしているのだが…腕が追いつかない。
周辺のビル街と合っているようで 妙にアンバランスなところが良い。自然すぎる?のかもしれない。田舎の街らしく感じ…「おう よくここまで来たな」と声を掛けたくなった。
これは天候不順の影響とか 天変地異や浮世の盛者必衰の現実を懸念してのこと…とは まったく関係ない模様で ただひたすら花開くことに一所懸命なだけなのであろう。
久々に淡い紫色を見せてもらい まだまだ行けそうだな…と根拠もなく なんとはなしに 思ってしまった。あまりに多くの世の変化に目が回りすぎ空転し 単純すぎかもしれないが…。
「世をいとふ心薊を愛すかな:正岡子規」