池を蓮の葉がほとんど覆ってしまって水面が隠れている。朝開いた蓮の花が萎みかけていて 静寂な空間がそこにはあった。表通りは 秋祭りの山車の移動で賑やかになりつつあるが 一歩裏側に回るとまるで別世界。（ひとえに 地域の水質浄化活動の力のおかげ…があるが…表には見えない。）
この静けさ まったくホッとする。蜂の巣状になった花托が葉っぱの隙間からいくつか見え 極楽浄土にも秋が訪れたような…そういう知らせの風景のように感じた。風が心地よい。
「白う咲きて昨日けふなき蓮の花：渡辺水巴」
（おことわり：蓮は夏の季語）
