天候不順が続いているなか 9日は秋の芸術祭出品作品の公開審査が行われた。いつも押しかけ的にパネル運びのお手伝い(おせっかい!?)をしていて…ついでに 出品もしてしまうという主客転倒の変則参加。
(人の作品にケチをつけるくらい無責任で爽快なことはない が…これは極秘事項…口が裂けても しゃべらない…つもり)
雨の中でも 観衆はほぼ30人くらいは集まり 盛会な感じ。審査は いわゆる「身近な絶景写真」派の新進気鋭の写真家により 厳正に執り行われた。全応募作品を丁寧に総覧したあと 本審査に入り ほぼ半分が落とされ さらにその半分を選定。その中から いわゆる佳作の作品が順次選ばれ さらに受賞作を決定する…というのが 大まかな審査作業の手順。
選び抜かれた優秀な作品を前に写真家の集中し考え込む?会場の静寂さは 自分の心臓音が聞こえそうなほど緊迫する瞬間。時間にすれば…15~30秒?くらいか。無音の後 会場中一斉の溜息。その繰り返しに…こちらも だんだん審査委員長!?の気分に同化。(陶酔感+錯覚)
今回は午前午後延べ4時間の すべて真剣勝負で納得の審査であった。
当方は…と云えば 提示した瞬間に即沈没の体で 散会後の雨の中 身も心も空しくトボトボ帰宅するしかなかったのである。
そろそろ時代遅れは(そのつもりは一切ないが) 客観的には 引退覚悟の時期と自覚させられる 充実した4時間でもあった。
「亡びたる城の高きに登りけり:有馬朗人」