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街の小さな手作りパン屋が 「都合により」店を閉めます…の 張り紙一枚。
こういう風景を最近頻繁に目にするようになったが いつまでも気になって…事前情報もなく自分でも整理もつかず なかなか残像が消えてくれない…ので困ったもんである。
…たぶん たぶんだが…いづれこの風景から 自分も消えゆくだろう状況を 無意識に想像して見ている…からかも しれない。
あの店の親父さんは 一人親方で…後継者がいなかったのか…体力の限界であったか…表通りに若いスタッフを揃えた小洒落た同種のお店が2~3軒できたので…客足が遠のいたか?…などと 妄想がワンワンと湧いてきて 止まない。
道路向いに小学校があるので だまっていても作れば売れる コツコツ働けばそれなりに潤った…だろう良い時期があって 夢よもう一度と 懸命に汗をかいて頑張った(だろう)人生…などと つい勝手な私小説を書き始めそうになるのでした。
またまた「わたしの街」が寂しくなり しっくりくる居場所探しに この先苦労することとなるのである。
「奥の間や初商の銭勘定:古川芋蔓」