
遥かはるか遠い昔 市立保育園へ通って育てられた。その頃の施設は 広いホールに園庭 そして桜…のイメージが頭にこびりついています。
たまたま通りがかり 懐かしくて立ち寄った時 風景がまったく違っていたのに愕然とした。もうそこには自分のイメージが根こそぎなかったのである。
思わず 歳を取り過ぎたか~!と ボヤキと嘆きと半々の独り言。建造物の更新は想定の範囲ながら 夢中に駆けずりまわった頃の園庭の半分くらいが駐車場なのである。一瞬パーキングが出来たのか?と思うくらいであった。
当時は待機児童という行政用語はなかったのではないかしらん?とにかく園庭はどろんこまみれのガキ共であふれかえり 大賑わいだった…ような気がする。しかし 今やその空間はクルマだらけ…なのである。
リアルな社会変貌の姿を目の当たりし なんだか寂しく可哀そうになってきて 春の陽気を楽しむ気分が失せたのでありました。
「春の服買ふや余命を意識して:相馬遷子」