息子は潜り、シリタカを、孫娘には、これはウニ、これはイソギンチャク、これはシリタカの赤ちゃん、これはニナ、これは黒ニシ 苦い、と教えて磯遊びをした。バケツに半分ほどのチャンポコを採って帰った。孫娘はもう一人前の労働力である。擬態しているチャンポコの見分けかたも、目の動かしかたも覚え、どんどんと採る。ときにヤドカリを採ってしまう。
わずか四日の休みで、花火もし、夢古道の湯に行き、プールにも行きで、この時分は幼児が主人公であるだけに親も忙しい。
明日は娘と子供たちが合流する。これまたけたたましくなるだろう、と、覚悟を決めている。
カブト虫やクワガタ虫を捕らせたいのだが、海辺で育った僕は不得手で、住みかをよく知らないのが残念だ。