25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

ジョージア

2019年12月30日 | 社会・経済・政治
 毎年のことだが、息子たちが帰省すると、尾鷲では目にすることがないDVD映画をもってくる。セルビアの映画とか、昔の日本映画とかであるが、今回の一発目は「葡萄畑に帰ろう」というジョージアの映画だった。この国も難民問題が政治の課題のようである。ヨーロッパ人はほぼみんな元をたどればアーリア人で、そこからスラブ人も、ゲルマン人もラテン人も出ている。たしかに言語や文化はわずかに違うが、大きく変わることはない。建築物やテーブルと椅子、インテリアをみていてもヨーロッパ人だとわかる。
 ジョージアの人がアメリカにいても何の違和感もなく、白人の中に溶け込んでいることだろう。

 ヨーロッパには大きな問題がある。それはイスラム教の浸透である。フランスでは2048年でイスラム教徒が過半数を越える。中東、北アフリカを植民地化し、イスラム教徒を見下した罰かのように、移民たちはフランスに根を下ろし、ギリシャやイタリア、ドイツも頭を痛めている。メルケル首相は過去にユダヤ人を虐待したことから難民への寛容策をとり100万人以上を受け入れている。
 難民受け入れを渋るヨーロッパ諸国の悩みをトルコが引き受けているが、トルコの動きはどこか不気味である。
 現在「世界の民族移動」から見た世界史の本を読んでいるので、ジョージアの映画からいろいろなことを思うのである。
 強者はやがて衰退する。ポルトガル、スペイン、オランダ、イギリスをみればわかる。今はアメリカであるが、衰退の兆候が見えつつある。中国は100年計画で、世界の経済的覇権を目指しているように見える。中国は香港やウィグル、台湾の問題を世界から認められるような形で収束、解決しないと尊敬を得られないと思う。たしかに14億の民を食わしていかなければならないのはたいへんなことだろうが、いわば革命的な折り合いのつけかたに知恵をしぼらなければならないだろう。
 ところでジョージア。栃ノ心の故郷。映画で見る限り、家も街並みも豊かそうにみえる。黒海に面した小さなキリスト教国だ。エネルギー資源はない。人口は約220万人。観光案内やワイン製造が主な産業らしい。
 一度行ってみたい国のひとつである、
 
 


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