「ビッグコミック オリジナル」で「深夜食堂」という漫画がある。それはアップばかりの構図で、漫画的には馴染めなかった。ところがTSUTAYA でそれがテレビドラマになっていた。食堂のマスターは小林薫である。これがまたいい。ドラマの方はアップ画面がなく、深夜食堂「めしや」の雰囲気も、店の前や路地も描かれている。その深夜食堂がどのテレビ局でやっているのか知らなかったが、最近、真夜中ににこの地方でも放映されていた。すでに第2部のシリーズであった。
今日は冬に食べる「冷やし中華」がメインだった。冷やし中華が好きな50歳の男は犬が縁で若い女性と出会い、付き合うようになる。二人は深夜食堂にきては「冷やし中華」を食べる。その食べ方がいかにも美味そうで、思わず食べたくなった。ある日刑事と新聞記者が食べにくる。傍らでは一人で冷やし中華が好きな男の恋人が食べている。刑事は昔取り逃がした殺人犯の話を記者にし始める。「人物像がわからない。ただ、額の眉のところにイボというかほくろのようなものがあり、その犯人は冷やし中華が好きだった」と言う。
結局男はつかまり、また女は冷え性の女に戻って、「鍋焼きうどん」を一人で食べることになるのだが、ドラマの途中で、男を待ち受けるのに、深夜食堂を使おうとする記者と刑事に、「俺の店を刑事さんの仕事場にしてくれるなよ。迷惑なんだよ」とマスターがいうところがよい。
昭和時代のような雰囲気もあるが平成の世を描いている。こんな店も大都会であるからこそ存在できるのかな、と考えてみたら尾鷲にも「はまや」という店が真夜中のスナック帰りの人たちにうどんやそばやおでん、唐揚げなどを出している。家に帰ってしまうには惜しく、もう少し夜の世界にいる余韻の中にいたい。そういう時に寄る店である。最近ほとんど行ってない。
昔、ここで、「おい、包丁もってこい」とマスターに要求した知り合いがいた。僕はその知り合いといたのだが、その知り合いがこれまた僕の知り合いの癇に触ることを言った。僕に言わせればおとなしい物言いであったし、正当な意見でもあった。しかし、彼は怒鳴り、怒り、出刃包丁となった。全く馬鹿な話である。刺す度胸もなければ、刺す理由さえなかった。その時、誰も止めなかった。僕も止めなかった。思い出すと可笑しい。もちろんマスターは包丁を渡すはずもない。
その後、僕の知り合いはほとんど夜の街にでなくなった。うんざりしたのだろう。そしてそれから十年ぐらして彼は死んだ。
今日は冬に食べる「冷やし中華」がメインだった。冷やし中華が好きな50歳の男は犬が縁で若い女性と出会い、付き合うようになる。二人は深夜食堂にきては「冷やし中華」を食べる。その食べ方がいかにも美味そうで、思わず食べたくなった。ある日刑事と新聞記者が食べにくる。傍らでは一人で冷やし中華が好きな男の恋人が食べている。刑事は昔取り逃がした殺人犯の話を記者にし始める。「人物像がわからない。ただ、額の眉のところにイボというかほくろのようなものがあり、その犯人は冷やし中華が好きだった」と言う。
結局男はつかまり、また女は冷え性の女に戻って、「鍋焼きうどん」を一人で食べることになるのだが、ドラマの途中で、男を待ち受けるのに、深夜食堂を使おうとする記者と刑事に、「俺の店を刑事さんの仕事場にしてくれるなよ。迷惑なんだよ」とマスターがいうところがよい。
昭和時代のような雰囲気もあるが平成の世を描いている。こんな店も大都会であるからこそ存在できるのかな、と考えてみたら尾鷲にも「はまや」という店が真夜中のスナック帰りの人たちにうどんやそばやおでん、唐揚げなどを出している。家に帰ってしまうには惜しく、もう少し夜の世界にいる余韻の中にいたい。そういう時に寄る店である。最近ほとんど行ってない。
昔、ここで、「おい、包丁もってこい」とマスターに要求した知り合いがいた。僕はその知り合いといたのだが、その知り合いがこれまた僕の知り合いの癇に触ることを言った。僕に言わせればおとなしい物言いであったし、正当な意見でもあった。しかし、彼は怒鳴り、怒り、出刃包丁となった。全く馬鹿な話である。刺す度胸もなければ、刺す理由さえなかった。その時、誰も止めなかった。僕も止めなかった。思い出すと可笑しい。もちろんマスターは包丁を渡すはずもない。
その後、僕の知り合いはほとんど夜の街にでなくなった。うんざりしたのだろう。そしてそれから十年ぐらして彼は死んだ。
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