エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

バンコク・NOW「ザ・オリエンタル、バンコクという名門」

2011年02月06日 | 旅行
タイの首都バンコクにある「ザ・オリエンタル、バンコク」はマンダリン・グループ傘下にある名門ホテルの筆頭である。

格調高く、客に規律ある服装と秩序、礼を求める。
しかして、ホテルは客の期待にしっかりと応えられるのである。



グーグル・アースで上空から見ると、こうしたロケーションである。
ぼくは、今回夕陽の美しさにつられて、川面を観るべくチャオプラヤー川に向かった。



結果、ザ・オリエンタルに辿り着いたのであった。
ザ・オリエンタルのティーラウンジでお茶でもしながら川の夕暮れを楽しもうとしたのである。

しかし、残念ながらロビーにも入れなかった。
ホテル・マンに用件を聞かれ、拒否されたのであった。

さもありなん!
短パン、クロックスをつっかけ、Tシャツ姿、それに野球帽では、このホテルには相応しくないのである。



やむをえず、ホテルの先にある船着き場に行って夕暮れを楽しんだのであった。



薄暮の美しさは、川の水の汚さを隠してくれるのである。

ザ・オリエンタル、バンコクの客室数は「ガーデンウィング」、「リバーウィング」、「オーサーズ・ウィング」の3棟を合わせても計403室である。
「1人の宿泊客に対して4人のスタッフがついている」と称される程の、タイ風のきめ細やかなサービスが世界的に高い評価を受けているのである。

特に有名なのがザ・オリエンタルのオリジナルの建物「オーサーズ・ウイング」に位置する「オーサーズ・スイート」である。
作家のサマセット・モームやジョゼフ・コンラッド、ノエル・カワード、ジェームス・ミッチナーの4人の名前はスイートルームの名前として残されているのであり、辻のサヨナライツカの中でも登場する部屋が、サマセット・モーム・スイートである。

主人公の豊と沓子が交接を繰り返す部屋がこのサマセット・モーム・スイーツである。
サヨナライツカの重要な場所である。

また、三島由紀夫の「暁の寺」でも、主人公の本多がこのザ・オリエンタルに投宿するのである。

二つの作品に共通する場所は「ワット・アルン」であり、この「ザ・オリエンタル、バンコク」である。



ここのアフタヌーン・ティーはイギリス・スタイルである。
ゆったりとした時間が流れ、馥郁とした紅茶の香りと甘いスイーツが時間を見事に演出してくれるのである。

一度は時間を演出しつつ過ごしたい場所である。






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                     荒野人