いつもの散歩道に春の気配が色濃くなってきた。
ウキウキしてくる気分である。
東京都練馬区を流れる「田柄川」は、今はもうその姿を見る事は出来ない。
完全に覆われて、遊歩道の下を流れているのである。
この遊歩道・・・グリーン・ベルトがぼくのお気に入りの散歩道である。
四季折々の花が咲いてくれるのである。
タンポポの黄色は希望に満ちている。
「幸せの黄色いカンカチ」である。
前にも文章にしたけれど、中国では黄色は必ずしも吉兆ではないのである。
「病気」とか「卑猥」とかいった雰囲気の黄色である。
梅が咲いている。
メジロが梅花の蜜を吸っているのである。
なんとも可愛らしい姿である。
目の色は白いけれど、体色は鶯色である。
食べてしまいたいような色合いである。
もちろん、ホトケノザはその淡いピンク色を見せてくれる。
蕾の時は赤が強いのであって、悲しさに泣いた後のきみの目のようだ。
ユキヤナギの花がポツンと一枝に咲いていた。
白くたおやかに咲いているのである。
ここ三日間の温かさに勘違いした「あわて者」である。
馬酔木(アシビ)の花の房がピンク色で垂れ下がっていた。
このグリーン・ベルトの陽だまりはすっかり春である。
ハナニラが咲いているのがその証左である。
可憐な花であるし、陽気に素直なのである。
こうした、素直な自然に生きる植物を騙(だま)してはいけないのである。
桜である。
これは今咲いている桜である。
桜の若い木である。
ぼくは遠目で、梅だと思った。
近付いて弾んでしまった・・・。
早咲きの桜の花であった。
やはりメジロが戯れているのである。
コケティッシュな感じで振り返っている。
嬉しいではないか!!
綺麗に写真に写し取ってあげなければならない!
そう思って4~50枚ほど連写した。
その内の一枚である。
ぼくの写真の腕では、この程度である。
いつもの散歩道は素敵である。
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荒野人