エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

柿紅葉

2016年11月01日 | ポエム
紅葉・・・と付け加えれば、なんでも秋になってしまう。
不思議な言葉の感覚、である。
短い語数で編み上げる、俳句独特の言語感覚である。

今朝は、夜半からの雨が残っている。
薄明の頃は驟雨だったけれど、今はぼんやりとした雨となっている。
それにしても,寒い。

昨日も寒かった。
その分、紅葉が始まっているとも云える。
けれど、昼夜の寒暖差こそが鮮やかな色合いを育むのであって・・・。
昼夜とも寒いのであれば、その原理は適用されもしない。

少し今年の紅葉や黄葉が心配である。



さて柿紅葉、である。
この葉は、小さなちいさな柿の木の葉である。

この模様の不思議さは、何とも云えない。
曰く云い難い,と感じてしまっている。







「だんだらのかくも妖しき柿紅葉」







柿紅葉を、丁寧に拾って帰る。
それは、ぼくだけの秘密の喜びでもある。



このだんだらの模様が、秋を知らせるのである。



     荒 野人