ふゆそうび・・・と読む。
冬のバラである。
冬薔薇が、深い海の底で咲くというオマージュの歌があった。
とても素晴らしい詩人の発想、である。
ぼくには、とてもそうした発想は生まれて来ない。
寂しい限りである。
「冬薔薇一点の曇りなき一人」
冬のバラは、寂しい。
寂しいけれど、情感は豊かである。
冬のバラは、一輪で立ち上がっている事が多い。
バラ園は別である。
花弁の縁が、少し汚れている。
それも又、冬薔薇である。
冬の寒さに草臥(くたび)れてしまっている、のかもしれない。
それもまた、冬薔薇である。
その汚れが、いかにも現実の世渡りを象徴している。
その世渡りの下手さ加減が、とても良い。
荒 野人
冬のバラである。
冬薔薇が、深い海の底で咲くというオマージュの歌があった。
とても素晴らしい詩人の発想、である。
ぼくには、とてもそうした発想は生まれて来ない。
寂しい限りである。
「冬薔薇一点の曇りなき一人」
冬のバラは、寂しい。
寂しいけれど、情感は豊かである。
冬のバラは、一輪で立ち上がっている事が多い。
バラ園は別である。
花弁の縁が、少し汚れている。
それも又、冬薔薇である。
冬の寒さに草臥(くたび)れてしまっている、のかもしれない。
それもまた、冬薔薇である。
その汚れが、いかにも現実の世渡りを象徴している。
その世渡りの下手さ加減が、とても良い。
荒 野人