syncopationとは、西洋音楽において拍節の強拍と弱拍のパターンを変えて独特の効果をもたらすことを言う。
日本語訳では「切分法」とする。
冬隣・・・晩秋から初冬にかけて「季節の音」は、シンコペーションである。
とりわけ、紅葉・黄葉のコンビネーションはそれである。
この林の中を歩きながら、ぼくは音を聞いている。
耳を敏くする。
豊かなオーケストラの音が、響いてくるのだ。
ぼくは、シャボン玉になって林を遊弋する。
風でもなく、女神の吐息で揺れる。
贅沢なシャボン玉、である。
「耳敏しシンコペーション秋の音」
こうして、ぼくの秋は終わり冬に入る。
錦木の赤は敏い。
その敏さに感動する。
錦木の赤は、オーケストラのチューニング。
オーボエが聞こえ、やがてコンマスの弦が響く。
コンサートのプログラム前の、このチューニングの時間が大好きだ。
やがて、陶然とした時間が流れるのだ。
荒 野人
日本語訳では「切分法」とする。
冬隣・・・晩秋から初冬にかけて「季節の音」は、シンコペーションである。
とりわけ、紅葉・黄葉のコンビネーションはそれである。
この林の中を歩きながら、ぼくは音を聞いている。
耳を敏くする。
豊かなオーケストラの音が、響いてくるのだ。
ぼくは、シャボン玉になって林を遊弋する。
風でもなく、女神の吐息で揺れる。
贅沢なシャボン玉、である。
「耳敏しシンコペーション秋の音」
こうして、ぼくの秋は終わり冬に入る。
錦木の赤は敏い。
その敏さに感動する。
錦木の赤は、オーケストラのチューニング。
オーボエが聞こえ、やがてコンマスの弦が響く。
コンサートのプログラム前の、このチューニングの時間が大好きだ。
やがて、陶然とした時間が流れるのだ。
荒 野人