エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

東伏見の縄文遺跡

2017年09月14日 | ポエム
久しぶりに、縄文人になって遺跡を尋ねたのであった。
秋晴れに誘われたのであるけれど、いやはや暑かった。
じっとりと汗をかいた。
やけに、疲れたのであった。

東伏見駅から、徒歩10分あまりで到着する。
早稲田大学のグラウンドの、隣である。
グラウンドと遺跡の境は、川が流れている。

そもそもが武蔵野の台地であるけれど、この遺跡自体は更に小高い。
川沿いの台地、である。
その地域の川に沿った高台、その崖の道を指して「はけの道」と云うのである。



この坂道の上が、遺跡である。
登り易いように、垂木で補強が施されている。

どんな風景が広がっているのか、わくわくするではないか。



登りきって、この看板である。



遺跡として確認できたのは、この竪穴式住居の骨組だけ・・・。
後は、草ぼうぼう。
遺跡を彷彿と頭に浮かべるには、なかなかに難しい。
空想力が問われる遺跡である。







「武蔵野の縄文遺跡鵙日和」







遺跡全体が、草に覆われている。
西東京市の管理なのだけれど、はっきりと言おう。
「こんな状態なら、市のHPに載せるな!」
「広く、宣伝してがっかりさせるな!」
と。


            荒 野人

はけの道とは・・・「はけ」「まま」「はば」「のげ」などと云う地も同じ意味である。
         高台の崖道の事である。
         北海道、東北地方、関東地方に多いけれど、特に武蔵野地方が多い。

久しぶり・・・爽やかな一日

2017年09月14日 | ポエム
昨日は「白い秋」であった。
齢を重ねたからであろうか、良い一日は有り難い。

宙を見上げて「かたじけない」と云いたくなる。



秋の花々が、見事に咲き誇っている。
白い曼珠沙華。
何を労り、何を送ろうとするのか。

存在感のある曼珠沙華である。



季節を外れたランタナ、である。
この花は、年中咲いている感覚である。
ぼくが最初にこの花と出会ったのは、中国紫禁城の中であった。







「秋遍路人の生命の交差する」







何故か、急に母を思い出した。
その隣に父が居た。

二人とも笑っている。
いつかは歩かねばなるまい。
同行二人の杖を携えて・・・。

秋の日は、記憶の宝庫である。



      荒 野人