エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

紫式部

2017年09月17日 | ポエム
今日は、これから吟行に出かける。
台風一過の、晴天である。
気温も上昇中のようだ。

まだ東北から北海道にかけて、台風18号は滞留している。
大型台風である。
昨深夜の一時からの風雨は凄かった。
大きな被害が出ている。

だがしかし、休息に秋が深まってゆくことには疑念の余地がない。



昨日は雨の中、徘徊して回った。



雨に濡れた曼珠沙華も、なかなかに良い。



それに輪をかけたように、紫式部と白式部がビーズのように濡れていた。



白式部、である。



紫式部、である。
それぞれに秋深しの佇まいがある。

秋の好きな草花の一つである。
揺るる花では、この式部と吾亦紅が好きだ。
もちろん、女郎花は七草の筆頭である。







「濡るるほどビーズに似たり実紫」







これからが、本当の見頃。
色づくと同時に、妖しさすら見せてくる。
式部は、例えようも無き手弱女である。



     荒 野人