今日は、台風を待つ一日となる。
風対策などは既に終った。
心静かに、襲来を迎え撃つつもりである。
さて・・・。
女郎花、おみなへし、とそれぞれ表記する。
漢字表記、旧仮名表記である。
また「おみなめし」「粟花」「血目草」と表現しても季語である。
秋の風情に、ぴったり合致する野草である。
秋の七草の一つで、ぼくの大好きな野草でもある。
真万葉集に・・・。
「手に取れば袖さへ匂ふ女人部師(おみなへし)この白露に散らまく惜しい
も」
古今集には、こう歌われている。
「名にめでて折れるばかりぞ女郎花われ落ちにきと人に語るな」
「女郎花はいかなる歌にも女にして詠みはべるなり。発句にもその心あるべし」
と「梅薫抄」にある。
風に嫋やかに揺るる風情が、そう云わしめているのだと思惟するのである。
「女郎花ゆっくり歩く杣の道」
ススキに合う野草は、女郎花をおいて他に無い。
ススキと云えば、飯田蛇笏の句である。
「をりとりてはらりとおもきすすきかな」とある。
蛇笏翁は、このかな表記の句に至るまでかなりの推敲を重ねておられる。
推敲の都度発表されているけれど、この句が嚆矢であろう。
かくありたい・・・そう思う今日この頃である。
自分の句を愛し大切にする、そうした姿勢である。
句は一人歩きするけれど、成長に合わせて推敲を重ねる句との対峙である。
蛇足だけれど、男郎花は白い花である。
白いのだから、かなり見栄えが良いかと思うのだけれど・・・そうでもない。
おのことしては、かなり寂しい。
荒 野人
風対策などは既に終った。
心静かに、襲来を迎え撃つつもりである。
さて・・・。
女郎花、おみなへし、とそれぞれ表記する。
漢字表記、旧仮名表記である。
また「おみなめし」「粟花」「血目草」と表現しても季語である。
秋の風情に、ぴったり合致する野草である。
秋の七草の一つで、ぼくの大好きな野草でもある。
真万葉集に・・・。
「手に取れば袖さへ匂ふ女人部師(おみなへし)この白露に散らまく惜しい
も」
古今集には、こう歌われている。
「名にめでて折れるばかりぞ女郎花われ落ちにきと人に語るな」
「女郎花はいかなる歌にも女にして詠みはべるなり。発句にもその心あるべし」
と「梅薫抄」にある。
風に嫋やかに揺るる風情が、そう云わしめているのだと思惟するのである。
「女郎花ゆっくり歩く杣の道」
ススキに合う野草は、女郎花をおいて他に無い。
ススキと云えば、飯田蛇笏の句である。
「をりとりてはらりとおもきすすきかな」とある。
蛇笏翁は、このかな表記の句に至るまでかなりの推敲を重ねておられる。
推敲の都度発表されているけれど、この句が嚆矢であろう。
かくありたい・・・そう思う今日この頃である。
自分の句を愛し大切にする、そうした姿勢である。
句は一人歩きするけれど、成長に合わせて推敲を重ねる句との対峙である。
蛇足だけれど、男郎花は白い花である。
白いのだから、かなり見栄えが良いかと思うのだけれど・・・そうでもない。
おのことしては、かなり寂しい。
荒 野人