エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

山法師と花水木の実生

2017年09月19日 | ポエム
今日は「彼岸の入り」である。
春の彼岸の入りは、3月17日であった。
「暑さ寒さも彼岸まで」その所以は湿度との関係だと思惟する。
今日も今日とて、爽やかである。

昨日、練馬区役所へ野暮用で出かけた。
用が済んだ帰りに、練馬文化センターの横にある躑躅園に足を延ばしたのであった。

庭園は整備中で、雑草やら抜く作業員が数名。



秋空を満喫しつつ、作業にいそしんでいる。
清々しい昼下がりであった。
主に、湿度が低い事によるものであろうか・・・。

視線を少しだけ上げてみた。



山法師の実生が、赤く色づき始めている。
もう少し赤くなったら、口に含んでみたい。
ねっとりとした甘味が、口中に広がる。
「秋たけなわ」を感じさせる味覚である。



その横に、花水木の赤い実生が午後の日ざしを照り返している。



これもまた、仲秋の雰囲気を醸し出している。







「水木の実見上ぐることもなかりけり」







小さな小さな実生である。
それが鈴なりときている。
目に美しい、ではないか。



赤色だけ浮き立たせてみた。
なんという赤であろうか。

ヤマボウシの実も花水木の実も、仲秋の季語である。
調べに調べ、ようやくみつけた。

普段携行する歳時記には、記載が無い。
図書館での成果、である。

昨年、やはりヤマボウシと水木の実をブログにしている。
ヤマボウシの記事では、こんな句が載っている。
「赤き実のまったり熟す山法師」
赤き実が、説明ですね。
まったりも、もう少し工夫したいですね。
でも、今年の水木の句も独りよがりですね。
反省しきり・・・であります。


            荒 野人


高幡不動へ

2017年09月19日 | ポエム
結社とは別に、超結社の吟行句会に参加させて頂いている。
「宙」句会である。
吟行当日の句会では、吟行句5句、兼題などで5句。
平均的には、10句である。
昨日は、参加人数が多かったので、夫々3句で6句投句であった。

吟行当日を含め、3日後には10句を句会リーダーあてメールで送る。
リーダーは、それを二日以内にまとめて返信してくる。
参加者全員の句を、ペーパーに纏めて頂けるのである。



といったところで、昨日は「高幡不動」への吟行であった。
京王線高幡不動駅に10字半集合。
昨日の参加者は、17名。



大伽藍をちゅうしんとした大小の堂宇を巡った。
この句会の良いところは、ベタベタしていないところである。
結社の吟行の場合は、割合団子状態で歩き廻る。

けれど、夫々が好き勝手に歩いて句を詠む事が出来る。
吟行後、集合時間に合わせて集まれば良いのである。



境内には、せせらぎもある。
台風一過の秋暑し、であったけれど涼やかな場所もある。
快適な吟行であった。







「曼珠沙華無聊をかこつ地蔵尊」







六地蔵に、頭を垂れつつ高幡不動を後にしたのであった。



               荒 野人