プリズンホテル〈3〉冬 (集英社文庫) 浅田 次郎 集英社 このアイテムの詳細を見る |
天気 のち夕方から気温22度
浅田次郎 著 : プリズンホテル(3)冬
を、読みました。
山奥の行き止まりにある、奥湯元あじさいホテル。
通称プリズンホテルは、雪に閉ざされた、極寒の冬シーズン。
夜はマイナス40度!!(そんなに下がるかよぉ~!)
まで冷え込むという、厳しい寒さ。
そんな中、訪れるお客はほとんどありませんが・・・・。
今回も、やってきたお客は、またまた訳ありメンバー。
救急病棟の看護婦長。
患者を安楽死させた元医師。
天才アルピニスト。
自殺をもくろむ少年。
リストラされそうな、雑誌編集者。
そして、いつものひねくれ小説家とその愛人。
おなじみのホテルの従業員たちの、優しさに満ち、仁義を重んじた接客は、
笑わされたり、涙ぐませられたりで、心が温まります。
この作品を舞台化するならば、さしずめ吉本新喜劇。
役割が決まった、濃厚なキャラクターたちが、
雪に閉ざされたホテルで、切なくも明るく楽しい人間模様を繰り広げます。
台湾に連れて行ったこの本。
台北までの2時間のフライト中、寝る前のベッドの中で、
読んでいると、ついついクスッと笑ってしまって、
一人旅のさみしさを、感じずにすみました。
旅には、ジローさんのコメディー小説が、
相性いいという、新発見をしてしまいました