Mrs.ベリーのVeryな一日

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インビクタス ~負けざる者たち~

2010年02月26日 15時22分07秒 | ベリーの感想文(本・映画)

天気     朝から真央ちゃん頑張ったね!おめでとう銀メダル



インビクタス(映画)
を、見ました。



アパルトヘイトからやっと解放された、1994年の南アフリカ。
しかし、自由を勝ち取った黒人たちの心の中には、長年の白人に対する
怒りや恨みが鬱積していました。
黒人初の南アフリカ大統領に就任した、ネルソンマンデラは、
黒人白人の融和の手がかりに、アパルトヘイトの象徴でもあった
ラグビーに着目します。






国際試合では、万年負けっぱなしのスプリングボグスに、
人種の融和を託すマンデラ。








キャプテンのフランソワに、チームを一つにする為に、答えではなくヒントを与えます。
フランソワは、敏感に彼のメッセージを受け取ります。









まるでフィクションのように、W杯優勝を成し遂げた南アフリカチームの
実際の選手の写真がエンドロールで、流れます。






グラン・トリノに続く、クリント・イーストウッド監督作品。
私が勝手に、天才だと思っている人の中の
一人のクリント・イーストウッド。
俳優としても素晴らしいのですが、映画・音楽・美術に関しても、
突出した才能を持ち、しかし謙虚で冷静なスーパー老人だと思っています。

その天才は、いつも淡々とした映画を私たちに見せてくれます。
この映画も、後半のW杯の決勝のシーンなどは、嫌がおうでも盛り上がりますが、
アパルトヘイトという問題に目を向けた時、
余計な感情的なシーンを一切省いて、只々27年間の投獄という事実だけで、
人種隔離というものを、見る人に考えさせます。

人生の長きにわたって、自由や尊厳を奪われてきた一人の人間が、
同じ過ちを決して犯さない。という強い心に深い感動がありました。
W杯を勝ち取ったチームに捧げる映画ではなく、
長い迫害にも決して、自分の魂をけがされることのなかった
自由と平等の偉人、ネルソンマンデラに捧げる、素晴らしい映画でした。
いかなることがあろうとも、“魂の指揮官は私自信”なのです。