トンボみっけ+

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厳しさを実感

2007-05-03 21:28:19 | トンボ

 

6時35分、昨日紹介した貯水槽に到着。

・・・が、遅かったようで既に飛び立っていました。

Kurosujiginyanma_2596

 

もう1頭枯れ茎の根元にいたヤゴは妙な格好で沈んでいました。

引き上げてみると腹部を食われて死んでいます。

犯人は肉食の水棲昆虫だと思いますが、皮を残して中だけを食べるヤツって何でしょうか?

まさかゲンゴロウ? まさかね。

Kurosujiginyanma0011202

 

別の貯水槽に移動しました。

ここは道路に面しているので危険防止のネットで覆われています。

Kankyou0011215

 

脇の草に抜け殻がいくつかついています。

この貯水槽全体では20を超える抜け殻がありました。

見かけと違いヤゴが暮らすにはいい環境なのでしょう。

ところで、メスはどこに産卵するのでしょうか?

クロスジギンヤンマは水中に産卵はせず、浮葉植物などの組織内に産み付けます。

そのようなものにたどり着くにはネットの中に入らねばなりません。

自ら潜り込むのでしょうか?

・・・産卵の件はひとまず保留しましょう。

Kankyou0011209

 

ここでの羽化は容易くはないようです。

試練というか運というか・・・。

ネットの中に羽化後1~2日経過していると思われる個体が2頭いました。

メス

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ネットの中から取り出すと・・・あらら、後翅がありません。

伸びなかったのでしょうか?

Kurosijiginyanma_2630

 

こちらはオス。

ぱっと見、なんでもないように思えますが・・・

Kurosujiginyanma_2647

 

実は翅がよじれています。(濡れているのはネットの中から取り出す時、貯水槽に落としてしまったからです。)

Kurosujiginyanma_2665

 

そばの草には別のオスがとまっていました。

こちらも羽化後1~2日経っているようです。

Kurosujiginyanma_2603

 

横から見ると・・・翅が伸びきらないまま乾いています。

Kurosujiginyanma_2621

残念ながら3頭とも羽化不全でした。(ネット内の不全個体がネットの影響を受けているかどうかはわかりません。)

無事羽化した個体を見つけられなかったのは既に飛び立ってしまったからでしょう。

 

クロスジギンヤンマ 2007年5月3日 神奈川県