フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

恩師 増永弘昭 22

2006年07月26日 | 恩師 増永弘昭先生
レッスン中に先生がしょっちゅう怒鳴る。
私もそれに応じて演奏しているつもり。

「あー・・・」先生は困った顔をしていた。
もう、15年も前の話。

「窓の外(新宿)の風景を見てごらん。アジアでしょう。
看板が沢山あって、漢字がかいてある」

「先生、私は漢字が読めるので、情報として
認識してしまうんですけど・・・」

困ったように説明をしてくれる。
君の感じている空気が違うんです。
もっと乾いているんです。
ただよう時間の流れが違うんです。
君は北海道の出身だからわかるでしょう?
雰囲気が違うんです。

それからはずっと
アジアに住んでいることを意識して暮らしている。
空気も風も香りも色も。
先生はなんでもドイツ製が好きだったなぁ。