さて、決めなきゃ。
山積みになっている楽譜を引っ張り出していろいろ探してみる
フルートの楽譜は薄い(本じゃないのよ)ので
紛れ込んでいて日の目を見ない作品もあったりする
封を切っていないCDのジャケットをじっと見たりもする。
そういえばこんな作曲家もいたっけ。なんて。
今回引っ張り出したのは30年位前に手に入れた
「ドップラー(1821-1883/ハンガリー)のヴァラキア地方の歌」op.10
たま~~にプログラムに見かける程度の知名度。
一度通して吹いてみて、行ける・・・かな?
そして次にイロイロ調べ始めるいつもの私
インターネットがあると調べモノが楽なので
細かい情報がどんどん分かっておもしろい。
ヴァラキア(ワラキア公国)は現ブカレストのあたりにありました。
ハンガリーの辺りは戦争が多かった地域なので、
国境線がチョクチョク変わり、生まれ故郷を失う
悲しい思いをした人々も多かったのでした。
ワラキア公国もそんな運命の国。
1400年代から名を馳せていたけれど最終的に1866年に
ルーマニアと名前が変わるんです
で、その1866年にドップラーは御年、45才。
ウィーンフィルの創立メンバーでフルート奏者でした。
作曲順に作品番号が書かれていた保障はないけれど
ヴァラキアop.10は有名なハンガリー田園幻想曲op.26よりも
ずっと前に書いていたのかな?
そんな感じで
ヴァラキア地方の歌を通してワラキア公国の存在を知る2015年の私。
国がなくなり時代が変わってゆく様を
ドップラーが何を思い、作品に何を託したかったのか?
国名とともにワラキアの民衆の歌が
時代を超えて作品として受け継がれて行く。
ああ、ロマンだ~~~~
ついでにどうでもいいようだが、
ハンガリーのビッグサラミはむちゃくちゃ美味しい!
輸入できない代物なので行かないと食べられない。
あれを食べないと上手く吹けないかも。
行きたい行きたいヨーロッパ!