奏法の話は言語化しにくいが
フルートがよく鳴っている時は
色々な条件が組み合わさっているなあと
改めて思いながら練習している。
調子が良いとか悪いとかで片付けず、
条件を整えないとならないし
自分の想像できる範囲を超えた所が
大事だったりするので長年やってきて
ようやく理解に辿り着くこともある。
倍音の配列から外れないようにすると
メロディの中でストンと自分の音が
響き合うのが分かり面白い。
しばらく遊ぶように練習してみていた
ヒンデミットのソナタ1楽章が
なぜ鳴りやすいのかはそんな理由だと思う。
非常に具体的に倍音配列が記されていたり
パーツを調性を変えて配置して響きの確認をさせている。
この作曲家は何を考えて作曲したんだろう?
ひょっとしたら教育的効果を狙っていたんだろうか?
演奏するだけなら割と簡単なのだけれど
眺めて考えるという時間がね。
私には面白いのだわ。
ヒンデミットあれこれはまたゆっくり。