フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

エラート アパッショナータ

2007年07月01日 | 作品あれこれ

 

2007、夏から秋にかけてのデュオリサイタルのプログラム


フルートソロ曲は
Sigfrid Karg-Elert Sonate Appassionata fis moll Op.140
エラートのアパッショナータ


音楽辞典の読みがなをみたら

ジークフリート カルクーエーレルト
へえええ。エーレルトなのか。


このヒトは1877-1933の生涯。ああ、56歳で亡くなっているのね。
ドイツ人で、ライネッケ(←このヒトの作品も演奏する)にも作曲を学んでいる。
第一次世界大戦(1914-1918)では、陸軍の音楽隊にいたんだって。


私が演奏するアパッショナータは1917年に作曲されていて、
まさに戦争の真っ最中だな。そうか。なるほどね。


などと調べていると演奏がまた、面白くなってくる。
時代の背景も楽しみながら音楽を読む。

しかもこの作品、しつこくドイツ語が表記されていて、
(ドイツ語まったくわからない)
音楽に人間くささを求めているのがよく解る。
以下、表記されている言葉

とても生き生きと強く情熱をもって
厳格な拍子と速さで。
興奮して
とても情熱的に
だんだん静かに
表情豊かに
激しく
すこしせきこんで
ひっそりと
慎重に
静かにゆったり
表情豊かにそしてせきこんで
きんちょうして
やわらかく
突然情熱的に打ち付けられるように速く
絶望する
大急ぎで

へーっていう感じです。
バロック時代(1600年代)やその後の古典派の時代なら
こんなにしつこく指定されませんからねぇ。

さて、演奏はどうなることやら。
発見の毎日 今日も楽しく練習です。

 

 



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も吹いてます。 (いくふる)
2007-07-01 15:24:43
こんにちは。
毎回楽しく拝見させていただいています。

エラート、私も吹いています。
8月のコンベンションのソロ部門課題曲なので・・・。

私もドイツ語が苦手で(師匠はお得意だったのに・・)
調べたりするのにちょっと苦労しました。

さらに激しい表現の演奏はあまり得意ではなく、
情熱的、激しくの表記の部分の演奏にも苦労
しています。
でも自分の壁を破るいいチャンスだと思っているので
頑張って練習したいと思います。
返信する
おお、いくふるさん!! (管理人)
2007-07-01 20:23:11
コンベンション出られるのですね!
頑張って練習してくださいね。
でもー、仕事もフルタイムだし大変だー。
えらいなー。

エラート、思ったよりずっと、手こずります。
練習の細分化が必須ね 

エキサイトせずに冷静に、聴き手には
情熱的に聴こえるように演奏したいものです。
いやー、なかなかねー。
返信する
なつかしい… (akie)
2007-07-02 04:03:33
エラート、懐かしいなぁ。
先日古い楽譜を引っ張りだしてみたら
鉛筆の書き込みが擦れて真っ黒だったよ。

学生の頃、東京文化会館のオーディションのため
暗譜で練習していたのが、
直前になってとても恐くなって
当日棄権してしまったんだよね

師匠に怒られたよ~
その時はもうS先生だったんだけどね。
あの頃からかなぁ。
自分はどうせダメだって思う事が多くて。

もっともっと頑張ればよかったな。
若い頃に戻りたいよ~
返信する
戻りたいかい? (管理人)
2007-07-02 10:57:40
おいおい。
感傷にふけっとりますね?

エラート、私は3回、撃沈してます。
こんどこそ~~~

執念ですね。ふははは。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。