ふかよんライフスタイルファンド日記Ⅱ

生活・仕事・遊びのポートフォリオを重視し、ライフスタイルの「運用」を考えていきます。

「弱い日本の強い円」 (佐々木 融 著)

2013-12-23 08:01:36 | Weblog
内容紹介

大震災直後に最高値更新――その理由がわかりますか? 「財政赤字拡大で円安に」「人口減で円は売り」「為替相場は国力を反映する」――市場に溢れる誤った解説を一刀両断。為替相場を見る基本をやさしく解説。


内容(「BOOK」データベースより)

為替相場は国力を反映する。日本の財政赤字拡大で円は売られる。人口が減る国の通貨を買う理由などない―もっともらしい解説にだまされてはいけない。大震災直後に円高が進んだのはなぜ?大規模介入も効果がなかったのはどうして?第一線の人気アナリストがわかりやすく説く相場変動の本当の理由。

・クロス円の動きを理解しないと、為替を理解したことにはならない
・短期の為替は投機的な資金で動くことがあるが、片道切符のフローがより重要
・チャート分析は相場を動かしている主体が何なのかを判断するのに重要な情報を提供
・多くの人の相場観が一方向に偏っていたら、実際の相場は逆に動く可能性が高い
・今後日本の外貨準備は深刻な状況に陥っていく
・為替は中期的に貿易や資本のフローで決まり、長期的にはインフレの差で決まる
・日本にとって重要なのは、ドル円よりもむしろ円韓国ウォン相場である。

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「弱い日本の強い円」 (佐々木 融 著)を読んでいます。

世の中の為替本のベスト3に入るのではないかと思える良書です。

”為替は中期的に貿易や資本のフローで決まり、長期的にはインフレの差で決まる”というのが一番のポイントだと思いました。

”実質金利差で為替のトレンドが決まる。為替は「交換レート」であるので、短期的には均衡点は存在しない。”と、専門家ではない素人の私は、長らくそう思ってきました。

上記の私の認識では、あるともないとも言っていませんが、数ヶ月前から、長期的には購買力平価は有効であり、長期的には均衡点が存在するのではないか、と考え始めています。

天体ショーを観るかのように、数十年ぶりに均衡点を通り、過ぎ去っていくようなイメージです。

本書を読んで、実質金利差だけ見るというのは、私はあまりに為替メカニズムを単純化しすぎていると思いますし、怠慢ぶりを示す態度だと思いました。

本書は2011年末時点で11万部以上売れており、その時から2年経過していますので、世の中の人は私よりもずっと前を走っていますが、私のある疑問をきっかけに本書に出会えたことは、私に対する今年の最高のクリスマスプレゼントです。
コメント
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