今週の Professional コースのレッスンデザインは フリーセント
Professional コースの中では基本形に属するデザインです
大抵柔らかい流れを表すデザインが多いのですが、
今回は「夏の暑さに負けない力強さを感じる」流れを表現することがレッスンの目標です
力強く、下方から斜め上へと流れる様子を
超個性的な形の様々なグリーンを使って表すのです
まずはタニワタリ
幅が広く葉の縁が波うつような緩やかなフリル
太い主要脈
先端は柔らかくしなだれる様
なかなか手ごわい花材です😅
まずはこのタニワタリで斜め上への流れを決めます
そのあとに、グラジオラス
花はまだ咲いていませんが、茎の両サイドに互い違いにツンツンと尖った蕾が特徴的です
オレンジ色の鳥のくちばしのようなヘリコニア
そして、そのヘリコニアについている光沢のある立派な葉
葉の表面の色がグリーンと黄色でとても印象的なクロトン
葉の面がとても広く、模様が面白い葉です
このように、こんなに逞し、存在感のある花材で流れを表すデザインは
今まであまりなかったように思います
フローラルフォーム周辺は、斜め上に流れる花材と明確なコントラストをつけるために、
花の塊を作ります
輪郭が丸いカーネーションに、リンドウは一段一段切り分け、深めに刺し、動きを抑えた塊にします
難しいのはLAユリ
3輪に別れた蕾を切り分けるか、そのまま3輪一塊で使うか、
私は夜にアレンジをしたので、花が3輪中2輪開き始めていましたので、
思い切って切り分けて使っています
薄紫のトルコキキョウはあえて、ヒョロヒョロと茎を長くして
中央の花の塊から飛び出させ、斜め上の流れに沿うような向きに配置
葉の輪郭がギザギザと手のひらのようなクッカバラも
左斜め上への流れに逆らわないように葉先を流れの方向に向けて右側に3枚配置
一番最後にニューサイランをループにしたり、葉先を流れの方向に向くようになびかせています
なかなか見ごたえのある作品になりました
使用花器は高さ30センチ
横幅80センチ
高さ70センチ
奥行き50センチ