筆者の手元に届いた米国防総省の緊急リリースは数日来問題となっていた中華人民共和国(中国)によって発射されたといわれる超高度(注1)監視気球を撃墜したとのニュースである。取り急ぎ仮訳する。注記は筆者が行った。
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米国時間2月4日(土)の午後、バイデン大統領の指示により、米国北部軍に配属された米国の戦闘機は、米国領空のサウスカロライナ沖の海上で中華人民共和国(中国)によって発射された高度監視気球を撃墜することに成功した。
撃墜時の写真(2月5日 ABC newsから引用:元はロイター通信)
米国本土の戦略的サイトを監視するために中国によって使用されていた気球は、米国の領海上に降ろされた。
1日、バイデン大統領は、気球の進路の下でアメリカ人の生命に過度のリスクを与えることなく任務が達成され次第、監視気球を降ろす権限を与えた。慎重な分析の結果、米軍司令官は、気球のサイズと高度、およびその監視観測機器(surveillance payload)のために、陸上で気球を撃墜することは広範囲の人々に過度のリスクをもたらすと判断した。
大統領の指示に従い、国防総省は、気球の進路と情報収集活動を注意深く監視しながら、気球を領海上で安全に降ろすためのオプションを開発した。この行動は、カナダ政府の全面的な支援を受けて調整して行われました。また、北米を通過したNorth American Aerospace Defense Command:NORAD (注2)を通じた気球の追跡と分析に貢献したカナダに感謝する。
4日の意図的かつ合法的な行動は、バイデン大統領と国家安全保障チームが、中国の容認できない主権侵害に効果的に対応する一方で、常に米国民の安全と安心を最優先することを示している。
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(注1)地上約6万フィート(約1800m)を飛んでいる。通常のジェット旅客機は、国際線の場合、4万フィート付近を飛行している。
(注2) 北米航空宇宙防衛司令部(NORAD):アメリカ合衆国とカナダが共同で運用している連合防衛組織で、北アメリカ(アメリカ合衆国とカナダ)の航空や宇宙に関して、観測または危険の早期発見を目的として設置されている。24時間体制で人工衛星の状況の観測、地球上の核ミサイル・弾道ミサイルの発射警戒や、戦略爆撃機の動向監視などを行っている。1958年5月、CONAD(Continental Air Defense Command、大陸防空司令部)を改組し設置された。(Wikipedia から引用)
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