ぬけがら

ここ数日実は珍しくカゼで寝込んでいる。特に昨日、今日は寝てばかりいた。気持ち悪いのにお腹はすいてちょっと食べてはまた寝て、いろんな夢をみた。よくもこれだけ眠れるものだと思うぐらい寝た。何かこの１年あまりの張り詰めた何かが落ちたそんな感じかな。何かが終わったそんな感じだろうか。明日は絶対に仕事に行かなければならないし、まあ体調も回復したから大丈夫だろう。でも、金曜日の会社にいた私と明日会社にいる私はもう違うんだろうな。金曜日にはもっていたものを今はもう失ってしまったから。あっ、言っておくけどそれは恋の終わりとかではないよ。もっと根本的な人間の心の奥のものだ。人には大切なものがいくつかあって、でも時としてその中から１つを選ばないといけない時がある。ほんとうは選びたくないし、てんびんにかけられないのだけど、そうしないと本当に大事なものを失いそうで、あえて自分の中で何かを終わらせるんだ。こんこんと眠っている間ずっと夢に出てきた。いろんな事が。また戻りたい・・・でも今はとにかく何も考えないでいよう。そして違う何かを見つけよう。そして、心を静かに落ち着けよう。そんな私は録画してた映画「ジョゼと虎と魚たち」を見た。なんか今の私にはぴったりの映画だった。どんなにお金がなくても障害があろうともいろんな事を感じ、いろんな感動を得て、いろんな勉強ができるということ。それをこの映画は教えてくれる。たまごやきを焼くシーン。こんなにもおいしそうにたまごやき（正確にはだしまき玉子）をやく日常。私も毎朝のように焼いている。でも、こんなにたまごやきを愛おしく焼けるのか・・・明日から焼いてみようとか。拾ってきた本をいっぱい読んでいるジョゼ。拾いものだからジャンルはめちゃくちゃ。でも、読み続ける。そういうのも素敵だなって思う。何かを感じる事。私はそれをずっと大切にして生きて行きたいと思う。だから、たとえ出会った人とまた遠く離れてしまったとしても、その時の気持ちはずっと大切に残しておくし、遠くからでも目に見えなくても心を送り続けるだろう。そしてふと再会できたなら、私はそのままでいる。出会った時のままでいる。もちろん気持ちだけどね（外見はね・・・歳とるし・笑）このジョゼもそうだけど、出会った瞬間から別れのカウントダウンが始まる出会いというのがある。もしかしたら、大方の出会いはそうなのかもしれない。でも、別れが本当に来るまではおもいっきりその時を楽しむことは大切だと思う。それこそ一秒一秒大切に過ごすこと。明日から何か自分の中で切り替えられるかな。また、見つけられるかな。自分のやりたい事が。でも、この「ジョゼ・・・」を見ていて、希望が湧いてきた。そうだ。これをしようっていうイメージがこれを見ていて浮かんだんだ。まだ、外は寒い。しかもまだ私もカゼだ。春になって暖かくなったら、始めよう。今日浮かんだことを始めよう。