寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

ツクツクホウシ(蝉)がなきはじめました。

2015年08月10日 07時23分16秒 | 日記・エッセイ・コラム

 毎朝4時22分になりますとヒグラシが鳴き始めます。

約50分間ほどなくと泣き止みます。それからいろいろ

な蝉が一勢に鳴き始めます。

 昨日9日朝になってツクツクホウシが初鳴きを始めま

した。8日に立秋を迎え、秋に入ったという知らせのよう

ですね。生物の体内時計はかなり正確なようで、このブ

ログの過去歴を見ますとほとんど同じ頃に同じ蝉が鳴き

始めます。

 1日で鳴き始める時刻もほぼ同じです。これから少し日

の出時刻が遅くなりますとそれの併せてセミの鳴き始め

る時刻も遅くなります。曇っている日でも変わりませんの

で目覚まし時計になっています。

 アメリカの大学のソーレンソン教授のところへ行ったと

きに、カナブロッキという方に紹介されたことがあります。

この方は当時かなりなお年だったように見えましたが、驚

くほどの食欲の持ち主でした。

 カナブロッキ氏は生物時間の専門家でいろいろな話を聞

くことができました。カナブロッキ氏の書かれた論文もたく

さん頂いてきました。それを読みますと人の病気の治療法

に生物時間の考え方を応用する研究をしていたようです。

 人の体内時計は固有の物でそれを知ることによって病気

の治療効果が変わると言うことです。

 

 


東京大空襲 火の粉の嵐を逃れて 第12回

2015年08月10日 07時11分10秒 | 日記・エッセイ・コラム

  私たちは呆然としてしまいました。このような
場面でどんな言葉を発することが出来るでしょう
か。少し前に見た浜町公園の黒い死体は、もしか
したら私と母と姉だったのかもしれません。もし
警戒警報が解除されなかったら、もしM劇場のも
う少し近くに住んでいたら等々いろいろな条件が
私たち親子の生死を分ける結果になったのです。
あの黒焦げの死体の数と新大橋の上から目にした
隅田川の水面に浮かんでいる無数の水死体、先ほ
ど父が口にした「この様を深く心に焼き付けてお
きなさい。これが戦争というものだ」
 という言葉が子どもの私の心に重くのしかかっ
てきました。

当時は子どもの私でさえ政府の政策によって、
「鬼畜米英」とか「撃ちてし止まむ」と言った標
語を信じていたのです。

 そして度重なる空襲によって衣食住は極度に不
自由になっている状況を、「欲しがりません勝つ
までは」とか3度の食事さえ贅沢と排斥するよう
な「贅沢は敵だ」などという標語を使って目をそ
らす政策を打っていました。

  政府発表の東京大空襲の被害については何も公
表されていなかったようです。記録によると、午
前8時○○分には鎮火したという放送があっただ
けと言うことです。

 実際には調査が困難であったようです。
 当時の警視庁の調査での被害の概況は次のよう
にはっています。
         警視庁調査  106回の東京空襲被害
死亡   83,793人      116,959人
負傷者   40,918人     109,567人
被災者  1,008,005人
被災家屋   268,358戸    770,000戸

 その後も、米軍機により焼夷弾爆撃は東京だ
けで106回に及んだと言うことです。

 東京で被害を受けなかったのは極限られた地
域です。例えば、神田区須田町、同区神保町、
築地の限られた地域、向島区(現在の墨田区京
島)、佃島、月島地区、内堀通り界隈のビル街、
東京大学(一部被災)といった地域です。これ
らの地域には吸収されなかった理由があるかの
ように言われていますが明確なことは分かりま
せん。私は偶然類焼を免れたとしか思えません。

  東京大空襲戦争はこんなにも残虐な行為を肯
定するのですね。人間性に関する、哲学者の思
考や宗教の教えの無力を感じてしまいます。

 しかし、私は人間の将来に絶望はしていませ
ん。いつか必ず世界に平和な時代ががくるでしょ
う。そのときに再び生を受けたいと思います。