「いいこと考えた❗」
隊長、たけし君の名案❗
それは基地を作ること。
「これを、ここに掛けて~」
調度よく低めの3本の樹が寄り添って生えている場所を見つけて、葉が多く着いた木切れを持ってきて、高い位置に乗せた。
「こんな木をもっともっと乗せて、屋根を作ろう!」
「うん!それじゃ、もっと木を拾ってくる!」
お菓子タイムにしようとしていた私たちは、隊長の『基地計画』にワクワクしていた。
たくさんの木切れを見つけて来て屋根の部分に乗せた。
なんとなく、太陽の光を遮断して屋根らしくなった。
「だけど…雨とか降ったら、全然ダメだね」
屋根部分のまだスカスカな部分を見つけて里美ちゃんがつぶやく。
「壁は?」
屋根作りに夢中になって、壁は全く無いことに気づいた私もつぶやいた。
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(画像はお借りしました。こんなイメージです。しかももう少し小規模です)
「何か、持ってくる!」
たけし君は、張り切って山道を掛け降りた。
…そうなんです。
ずいぶん山道を登ったように見えますが、
やっぱりこの山は、子供向けなんです。
本気で掛け降りれば、すぐにおばあちゃんちにたどり着けます。