日曜日、私は枝美ちゃんの家に行ってみた。
幽霊さん?は、居るのだろうか?
いきなり見えてしまったらどうしよう…💦
パチッパチッと家鳴りくらいは聞けそうな気がする…と、こわいながらも、少し期待していた。
日曜日の昼は、静かで、同じアパートの住人は、出掛けているんだろう…。
私の頭の中の想像は、少し古びた薄暗いアパートの印象だったが、実際は明るく、思っていたより新しい。
とりあえず、怖さが半減した。
枝美ちゃんに出されたコーヒーを飲みながら、TVも点けていない静かな環境だったので、とにかく家鳴りが聞いてみたくて、耳を澄ませていた。
…が、家鳴りは、全く鳴らず、枝美ちゃんだけの特権かも知れないと思った。
「とりあえず、近所のお店に聞いてみる?」
「そうだね。ちなみに、大家さんには聞けないよね…。」
「うん、大家のおばちゃん、気難しそうな人だし、まだしばらくはここに住みたいから、嫌われたくないし…。大家には聞けないなぁ…。」
「…そうだよね。まず、本当のことを言ってくれなさそうだよね。」
「一つ通り向こうの駄菓子屋のおばちゃんに聞いてみようかな?何度か行っていて、世間話しもしたことあるし。駄菓子屋さん、古そうだし」
「それ、いいね。」
二人は、駄菓子屋に向かった。