「今日は、帰りましょう」
次男さんが立ち上がった。
次男さんの車で送ってもらうことに。
後部座席に乗り込んだ私と枝美ちゃん。
枝美ちゃんは、そんなに飲んでいないのに、酔っている様子で、すぐにうとうととし始めた。
「枝美ちゃん、大丈夫?そんなに飲んでないのに…」
「寝不足なんでしょう」
次男さんが運転しながら答える。
「今のような現象が起きているなら、熟睡できていないと思いますよ」
「………まり…」
『まりちゃん…』は、枝美ちゃんの夢の中にも現れているようだ。
「とりあえず、引っ越しをした方が良さそうですね」
「…そうですか…。だけど、この状態だと、引っ越しは無理なんじゃないでしょうか?」
「枝美さんは、もともとまりちゃんの住んでるところに後から入った…と、言っていたので、今居る家は、もともとはまりちゃんの住まい…と思っているかも知れません。もしも、また会える時があれば、僕が説得します。今日で、知り合いになったから、話しやすいと思います。」
…助かる!!
頼れる次男さんに感謝!!