お寺の息子さんだと言う人に会った。
…頭は髪の毛あるのかな?
なんて思っていたら、
「兄が寺を継いでいます」
と、ふさふさの、しかも長髪だった😁
長髪次男さんに会うことは、枝美ちゃんには内緒だ。
「そりゃ、まずいな…!」
彼は、眉をひそめた。
「このままだと、もってかれる」
「もってかれる…って?え?連れていかれるってこと?」
「そういうことだ。その家鳴りの主は、淋しいんだろう。彼女、枝美さんを理解者だと思って頼って来ている」
「どうしたらいい?」
「まず、そこに住まない方がいいんだけど…無理だよな…。」
次男さんは、頭を抱えてしまった。
「とりあえず、住所を教えてくれますか?それと、枝美さんに会えるように段取りをして欲しいんです。まず、どうしたらいいのか、父に相談してみます」
頼れる次男さんは、頭を抱え込んだまま、その日は帰って行った。
思った以上に深刻なのかも…。