げっそりしている枝美ちゃんの顔を見て、急に心配になった。
会わなかったのは、ほんの1ヶ月程度なのに、一気に老け込んだ感じがする。
「枝美ちゃん、ヤバいんじゃない?」
「なんで?」
「体重、減ってるでしょ?」
「うん。ダイエットもしてるからね」
「ダイエットのせいだけじゃなくて、目の下にクマもあるし…。あの部屋、良くないんじゃない?その…家鳴りの主、気を付けないと…」
「大丈夫だよ~!まりちゃんにそんな力ないよ!」
「まりちゃん?」
「うん、交信をしてね、名前も聞き出したの」
「…そ、そうなんだ…。まりちゃんって言うんだ…」
「まりちゃん、失恋したんですって。結婚したい人にふられてしまって…、それで、メンタル的に病んでしまって…」
「そんなに詳しく聞いたんだ…」
なんだか、急に不安になってきた。