あの頃(スター)13

2020-07-26 07:32:58 | 日記
レイちゃんと姫の信頼が消えてしまって、姫が怪我をした。

ダンスで支え合うシーンで、レイちゃんが手を滑らせたようだ。

姫は腰を強く打ったようだが、怪我をしたのは手のようだ。

次の稽古の日、姫は手首に包帯を巻いて来た。

「たいしたことないの。ちょっとひねっただけ」

レイちゃんは、すでに何度も姫に謝ったと思われるが、やはり元気もなく、とても申し訳なさそうにしている。

姫は稽古を少し休んだだけで、すぐに復活して、元気に稽古に復帰した。

姫は、今までと何も変わらずレイちゃんと仲良くして、また、何事も無かったかのように戻ったようだった…が、あきらかにレイちゃんは姫に気遣い…、一挙手一投足、姫の様子を窺い…、まさに姫とお付きの子分のようだった。

ただ、私は見てしまっていました。

姫は、怪我をした翌日、痛々しく包帯をして、怪我をした手を庇って痛そうにしていました。

その日の帰り道、駅までの道のりを私の好きな遠回りをしたのですが…(当時、目的地までの慣れた道のりを遠回りをして、新しい店などを発見するのが好きだったんです)

ふと、前を歩いている人の姿を見ると… 

「…姫?」

姫は彼氏(?)らしき人に車で迎えに来て貰っているらしく、意外な道のりを歩いていて、停まっている車に駆け寄った。

その時、怪我をしているハズの手に重い荷物を軽々と持ったのだ。

う~ん…、これは…、本当に怪我してる?




あの頃(スター)12

2020-07-25 10:35:26 | 日記
王子は、レイちゃんが気になる。

それがなんとなく周りから見ても感じとれるようになって…。

プライドの高い(高そうに見えました)アイドルの姫には許しがたいこと…だったように見えました。

姫とレイちゃんは、出番も同じで、踊るシーンも一緒。

しかも、姫とレイちゃんがペアとなって、ダンスシーンの最中にお互いを支え合う…というシーンもある💦

こんなシーンでは、絶対の信頼が必要だと思う…💦

ひと悶着起きなければいいけど…と、周りの皆が思っていたようでした。

…そして、いよいよ、ソレは起きた。

レイちゃんが……、

…ではなく、姫が怪我をした。

しかも、お互いが支え合うシーンでのこと…💦💦

レイちゃんの手が滑り、姫が床に落ちた。

肩と腰を強く打って、病院へ。

レイちゃんは、あわてふためいて、泣き出している。

信頼が途切れてしまって…の事故かも知れない💦💦







あの頃(スター)11

2020-07-24 07:28:52 | 日記
レイちゃんと姫は仲良くなったようだった。

二人は楽しそうに話しを姿を見かけることが増えた。

ところが…ある時、

そこへ、王子も入ってくる姿も見かけられた。

レイちゃん、王子、姫の笑い声が聞こえる。

…しかし、端からみても感じとれたのは、3人の織り成す三角形が少しいびつに見えることだ。

と、言うのも、王子はレイちゃんが気になるらしく、王子とレイちゃん…それに、お邪魔虫の姫…という風に見えてきたのだ。

さすがの姫も、それに気づいたらしく、いびつな三角形が誰から見ても二等辺三角形にしか見えなくなる前に、レイちゃんとの距離を取りはじめたようだった。


あの頃(スター)10

2020-07-23 07:40:20 | 日記
地味目でキュートな女の子が、姫のじわりじわりの口撃に撃沈⤵️

彼女は辞めてしまった。

明日は我が身…と、私は、姫の標的(?)にならないように、目立たないように過ごした。

姫の存在は、やはり仲間うちでも無意識に"スター扱い"している。

彼女はとりあえず芸能人だ。

とりあえず…というのは、

当時の私は、昼も夜もハードなスケジュールで生活していたので、テレビを見ることもなく、姫がどんな活躍をしているのか、知らなかったんです。

何やら"アイドルグループ"に所属している…ということしか知りませんでした。

見た目はかわいいし、ダンスも上手い。(歌は、ビミョーでしたが…)男性ファンは多いんだろうなぁ…と思いました。

…が、

"あまり売れていないらしい"という話も同時に聞こえてくる。


「レイちゃん、すごくスタイルいいけど、何かやってるの?」

稽古の休憩中、突然姫はレイちゃんと言う、モデルみたいなスタイルのいい女の子に聞いていた。

「私は何も…。」

「何もしないで、そんなにスタイルいいの?」

「ジョギングくらいかな…。」

「ジョギングだけでそんなスタイルが保てるなんて、羨ましい~❗」

それがきっかけなのか、姫はレイちゃんと急激に仲良くなった。

…ように、見えた。

あの頃(スター)9

2020-07-22 05:52:35 | 日記
姫のダークな部分が見えてきた。

ダンスの稽古の度に、斜め前の地味目な女の子にじわりじわりと嫌みを言うのが聞こえる。

「どうして、左に寄って来るの?ぶつかるじゃない?」

「あ、ごめんなさい」

「それと、ステップ、間違ってない?」

「間違ってる?」

「すごく変だよ」

そしてまた、次の稽古の日は、、、

「笑顔にならなくちゃ!」

「笑顔じゃなかったかな?」

「うん。怖い顔してたよ~」

私のすぐ後ろで繰り返される口撃💦

こうもあげ足をとられたら、笑顔にもなれない…と思った。

聞こえてくる私もしんどくなってきた💦


そして、ある時、地味目な女の子は辞めた。