そこで結子さん、
「亜由美の本音を見ても知りたいんですが…」
亜由美さんの本音には、達也さんへの恋の気持ちもあるのですが、それよりも強く出ていたのは
『負けたくない気持ち』と『何かに夢中になりたい!』という気持ち。
それと、『再びの闘い』
再びの闘い?
疑問に思った結子さんでしたが…。
「あっ…。」
確かに、恋愛ではないけど、結子さんは、亜由美さんと闘った記憶があった。
少し前に、仕事の部分で一つの席を取り合ったことがありました。
そして、そのときは、結子さんがその席を獲得しました。
「再びの闘い…ということは、恋愛での事なのか…それとも、また、仕事面で同じようなことがあるのか…」
「実は、仕事の部分で、再び同じ席を奪い合うタイミングに来ています。彼女と闘いたくないのですが…仕方ない状況になっています」
今度も、そこは勝ちたいのか…?と聞かれると…。
「いいえ。その席は、もういいかな…と思ってます。もっと自分らしく頑張れる場所だと思ったんですが、自分に合わない事がわかりました。…だから今度は辞退しようかな?…と思っています。」
確証はないが、その席を亜由美さんに譲れば、亜由美さんと達也さんとの進展はなくなるかも…知れない…といわれた。