ライバル 6

2022-05-20 10:25:07 | 日記
そこで結子さん、
「亜由美の本音を見ても知りたいんですが…」
亜由美さんの本音には、達也さんへの恋の気持ちもあるのですが、それよりも強く出ていたのは
『負けたくない気持ち』と『何かに夢中になりたい!』という気持ち。

それと、『再びの闘い』

再びの闘い?

疑問に思った結子さんでしたが…。

「あっ…。」

確かに、恋愛ではないけど、結子さんは、亜由美さんと闘った記憶があった。

少し前に、仕事の部分で一つの席を取り合ったことがありました。

そして、そのときは、結子さんがその席を獲得しました。


「再びの闘い…ということは、恋愛での事なのか…それとも、また、仕事面で同じようなことがあるのか…」

「実は、仕事の部分で、再び同じ席を奪い合うタイミングに来ています。彼女と闘いたくないのですが…仕方ない状況になっています」

今度も、そこは勝ちたいのか…?と聞かれると…。

「いいえ。その席は、もういいかな…と思ってます。もっと自分らしく頑張れる場所だと思ったんですが、自分に合わない事がわかりました。…だから今度は辞退しようかな?…と思っています。」

確証はないが、その席を亜由美さんに譲れば、亜由美さんと達也さんとの進展はなくなるかも…知れない…といわれた。


ライバル 5

2022-05-19 10:43:49 | 日記
社内の好きな人(達也さん)に、5年も恋しているのに、突然同期の友人の亜由美さんに「達也さんが好き」宣言されて戸惑う結子さん…。
飲み会では、亜由美に先を越されたか…と思い、不安で仕方がない。

「達也さんの気持ちが知りたいんです」と占いにやって来た結子さん。
真剣な顔の結子さんは、あまり眠れないのか、疲れた顔をしています。

達也さんと、現在の亜由美さんとの関係性も話をした。

すると、
『達也さんは、亜由美さんに興味がある』…という結果が出てしまう。
「そうか…。もう、諦めるべき?」

「まだ、諦めるべき状況ではないけど、恋も友だちも両方得るのは難しい…」という結果。
「そりゃそうですよね…。」
友情と好きな人のはざまで悩む結子さん。

正直、恋を取っても、亜由美との関係性が気まずくなると、仕事もしにくい…。


ライバル 4

2022-05-18 08:42:56 | 日記
「昨日、楽しかったね!」
飲み会の翌日、

満面の笑みで声を掛けてくる亜由美さんにうまく返事が返せず、「あ、うん」曖昧な笑顔で生返事をする結子さん。
「達也さんのガチのアドレスゲットしちゃった!」
結子さんの会社では、それぞれ社内用のアドレスを持っているので、
仕事上の連絡はソレで済む。
なので、プライベートなアドレスは特に知らない状態でした。
達也さんのプライベートアドレスを手に入れた亜由美が羨ましかった。

『いくら好意があっても、プライベートアドレスを知らないんじゃ、発展するわけないよね…』
深く落ち込んだ結子さんは、翌々日、再び占いに訪れた。


亜由美のこと、達也さんのことなどなど、いろいろと説明をしたあと、
「達也さんの気持ちが知りたいんです」
確信に迫った。


ライバル 3

2022-05-17 09:57:59 | 日記
達也さんは、人あたりも良く、イケメンで、仕事も出来るし、とてもモテるタイプです。

なので、亜由美さんがたまたま一回だけ隣の席に着いたからと言って恋が成就するなんて事もないだろう…と思ってました。
隣りのテーブルでは、亜由美さんが少女のようにはしゃいで、楽しそうだし、隣に居る達也さんも、
亜由美さんの肩や背中にさりげなく触れたりして、とてもいい感じ…。
結子さんは、視野に入り込む二人の姿にドキドキしていました。
一方、結子さんの隣の座席に座ったのは社内ではムードメーカーの後輩。
結子さんは、時々空気の読めない会話をしてくるその後輩が苦手でもありましたが、
その日は、隣のテーブルが気になつて盛り上がれない気分だったので、後輩のハイテンションに救われていました。

ライバル  2

2022-05-16 09:43:04 | 日記
相談内容は、次のようなものでした。。。
――――先日、社内の飲み会が企画され、当然結子さんも亜由美さんも誘われました。
そして、そのメンバーの中には達也さんも。。。
なんとなく嫌な予感がした結子さんは参加するのをためらったのですが、
それにしても、その嫌な予感がなんなのか確認したい気持ちもあり、参加することに。
飲み会の座席は人数の関係でテーブルが二つに分かれていました。
『達也さんと一緒のテーブルがいいなぁ…』という期待も外れて、別々のテーブルに…。
亜由美さんは、達也さんと同じテーブルで、しかも隣の席をゲットしていた。
嫌な予感って、これだったのか…と思った。