ライバル

2022-05-15 08:57:26 | 日記
ある『占い』にまつわる話しです。

お客様の名前は結子さん(仮名)
ある会社の事務員をして5年目。


暑い日の午後、結子さんは占いに訪れました。
「社内に好きな男性がいます。名前は達也さん(仮名)。2年ほど片思いをしていますが…、私の気持ちは知らないと思います。
ところが先日、私の友人から突然、『達也さんが好き』と告白されたんです」
友人の亜由美さん(仮名)同期で、一番結子さんと仲が良く、入社して数年間いつも一緒でした。
ところが、女の勘とでも言うのでしょうか…なんでも話をして来た結子さんなのに、
「好きな人」のことだけは、話す事はありませんでした。
…というのも、ある時期から急に亜由美さんが達也さんの話題を出すようになったせいでもあったのです。
「結子は、好きな人いないの?」と聞かれるたびに「特にいない」と言い続けてきたので、亜由美さんは、
結子さんを相当の奥手な人だと思われていたかも知れません。
それにしても、達也さんの良さに気付いたのは私が先!という自負が結子さんにはありました。

長々と。。。

2022-05-13 09:56:57 | 日記
『未然』は、60話も続いてしまいました💦
お付き合いくださりありがとうございます🙇

次に、どんなモノを載せようかなぁ…と、思案中です📒

ワクワク楽しめるものや、ドキドキするものを載せたいなぁ…と、思います。

これからもよろしくお願いします🙇

未然 60

2022-05-12 10:17:04 | 日記
それぞれがそれぞれに、落ち着いたようです。

真央さんには、新しい恋人ができたとか…。

沙友理さんは、仕事で認められ出世、忙しく過ごしているようです。

利奈さんは、特に前進もなく相変わらずですが、彼女自身が優太さんに内緒で婚活をしているとか…。

そして、優太さんのことですが、
それぞれの女性3人に聞く限りだと、

なんと、新しい恋人ができたようです。

そして、沙友理さんと真央さんはすっかり仲良しになり、『ふたまた会』と名付けて、月に1度はお酒を飲そうです。

そして、謎メールの先輩もそのふたまた会に参加しているそうです。



未然 59

2022-05-11 09:22:23 | 日記
謎のメールを沙友理さんに送った主の先輩が、"もうひとりいるのではないか…"という。

あくまでも勘だ…と言うのだけど、鋭い💦

「とりあえず、優太さんにもうひとり居ても、もうふたりいても、もう構わないです。私は彼の思惑から一歩引いて安全圏に避難出来たので安心しました。自分で言うのもなんなのてすが、私は思い込みが激しいタイプなので、親に挨拶に来て、その後結婚…という事になってから、この二股の件を知ることになったら、かなり深刻な状態になっていたと思います。未然に防げて良かった。」

沙友理さんは、深いため息をついた。

「ちなみに、本当に知らなかったですか?」

「え?」

「真央さんも、ここへ来てた…と聞きました。それで、真央さんとも言ってたんですけど、『彼氏の話し』に乗ってきませんてしたよね。」

「…え?」

「いつも、前向きに元気を与えてくれるのに、ましてや『彼氏が出来た』なんて話しだと、いつもはすごく応援してくれるのに、今回はほとんど応援してくれなかったし…なんだか変だな…と思ってたんです」

「そ…そうでした?」

「確かに、もしも、"何か"を察していても、無闇に反対したりしないですものね。」

「はい。何かしらの違和感はありましたけど、確信が持てない状況で騒ぐのは良くないと思ってました」

「とにかく前進します。これから、前向きに、新しい恋を見つけます!」

未然 58

2022-05-10 09:52:47 | 日記
それからしばらくして、さらに痩せた沙友理さんが来た。

「痩せましたね…

「はい…だけど、体調はいいんです。」

「そうなんだ…。よかった。」

「彼ときちんと話しをしました」

「…そうですか」

「浮気の件は、認めていました」

「……」

「そして、私から別れ話をしたのですが、『別れたくない』と言っていて…」

「え?」

「だけど、別れます。もう、疲れました。ところで、例の謎のメールの差出人がわかりました」

「……?」

「彼の先輩でした」

…やっぱり…。

「先輩は、優太さんの浮気をしたり、二股かけたりした行動を知っていて、なんとかやめさせたくて、私に匿名のメールを送ったそうです。」

「そうなんですか…。」

「その先輩、優太さんには、もうひとりお付き合いしてる女性がいるんじゃないか…って言うんです」

利奈さんのことだろうか…。

「どうして、それはわかったんですか?」

「いいえ、わかった訳ではなく、勘なのだそうです。」

「そうですか…」

利奈さんの存在は、"不確か"なようだ…。

「もしも、3人目がいるなら、その人にも、教えてあげるべきだと言うんですが、彼のスマホを取り上げてまで、相手を調べるワケにもいかないし…どこの誰なのかも知る術が無いので、もう、いいのかな…と、思って…」

「…そうですね。」