エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

宮廷神官物語 12

2021-04-02 16:53:53 | 
榎田ユウリ 著  角川文庫  令和3年 3月25日 初版

シリーズ11で終わった(はずの)宮廷神官物語の奇跡の新刊(笑)
11の、その後を書いている。

藍晶は国王となり、櫻嵐は曹鉄と結婚し翠嵐という娘もいる。 天青は神官となり瑛鶏冠は大神官となる。
といっても、鶏冠がすんなりと大神官になれたわけではなく、そこは宮廷にはびこる反対派勢力にさまざまな嫌がらせを受ける。

その代表が藍晶の妻となった王妃の父親。

まぁどこでもそうだわね。 懐妊中の王妃の父親なんだからなんとしてでも。。。と良からぬことを考えるのは日本の歴史を思い返してもありがちなこと。

天青は慧眼児としての力をコントロールできるようになり、むやみにその力を(人前で)出すことも無くなっていた。
人々は慧眼児の存在を忘れかけ、大人になったらその力がないものだと思っている宮中の者もいるが。。。

王妃の父親がなんとも嫌味で憎たらしい。


結局最後はめでたしめでたしかと思いきや、宮廷を追われた鶏冠の信頼していた先輩?神官の姿も忍ばせている。

先に読んだ『この春、とうに死んでいるあなたを探して』と同じ著者ながら設定はもちろん全く違う。
しかしながら、、、うまいなーと思う。
屈指のストーリーテラーと評されるのも納得だ。

先月はまだ積んでいる本も合わせて12冊ほど文庫本を仕入れて、、、文庫本と言えども最近はそこそこいいお値段をするので本買いビンボーになっていた(笑)
今月も榎田ユウリ祭りでいろいろ出版されるそうだから、よーく考えて本屋に行かねば(笑)


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