美意識過剰

NHKでしたかね。ミス・ユニバースの舞台裏のような番組をやってました。
例によって途中からで、それほど熱心に見ていなかったので、ごめんなさい、間違ってるかもしれないんですけど、私、はじめて知りました。

ミス・ユニバースの世界大会でグランプリ？　世界1になるには、やっぱりそれなりの仕掛け人というか、プロデューサーがいるのだ、という事。
彼（彼女）らの腕で、作られるんですねぇ。

日本人代表と、ベネゼエラと、プエルトリコだったかな。その3人につく敏腕プロデューサーの仕事や考え方が紹介されていました。

あの・・・ぶっちゃけですが、去年と一昨年、選ばれて準ミスとかミスユニバースに輝いた日本人代表のかた、美しいと思いましたか？　スタイルが抜群なのは認めますけど、顔立ちだけなら誰もが美しいと感じる、日本人の感覚とは違ったように思うのですが。でも、彼女たちも、我々日本人が感じるであろう美の基準ではなく、『個性』というものを際だたせることによって、どんどん自信をつけてね。今年の代表は惜しくもベスト10で終わりましたが、ほんとに、日本人がこの人美人ね～と感じる顔立ちではなかったように思います。
それは、あの辣腕仕掛け人に言わせれば日本人の美に対する考え方が間違ってます、になるのでしょうけれど。

プエルトリコのプロデューサーは、内面の慈悲とか慈愛という心が外に現れるというのを信条にしておられるので、養護施設のようなところに行かせて、まず内面を磨き、輝かせる方法をとる。

圧巻だったのが、ベネゼエラの代表の仕掛け人でした。
彼によると、美しければ、それは整形してでも構わない、というところまでいくレベルで、ここ数年、ほんとにベネゼエラの代表は信じられないくらいの美形でしたけれど、私自身は、彼の考えに賛成はできませんでした。

作られたものであっても、美しいものは美しいという持論を説明するのに、ピエタ像のことを持ち出したのです。あの誰もが美しいと感じる聖母？ピエタ像だって、もとはただの石じゃないか・・・って、それ、論理のすり替えだと思うのですが。

まぁ、とにかく、それでも・・・やっぱり美しいという事は羨ましい限りです。
その上で、スタイルの良さ、頭の良さ、まで求められるのですから。
二物も三物も与えられる人がいるから、私のとこまではひとつとして回ってこなかったのね、とため息をついた夜でございました。。。