Bitter Chocolate

年末に、クリスマスの飾り付けがどんどん早くなっていく・・・なんて話をしてましたよね？

それと同じで、バレンタインも早くなってません？
昨日、例によって午後からウォーキングに出て、地下鉄二つ分歩いて、駅前の大○へ行ったんですけどね、洋菓子売り場も、プレゼントものを置いているコーナーも、早々とバレンタインチョコの山が出来ていました。

なんか気ぜわしい、気ぜわしい。　松の内を過ぎて、お正月気分も去り、それこそやっと日常と思った途端に、今度はバレンタインですか？ってな感じ。

まんまと製菓屋さんの思うツボなんですけど、やっぱり、売り場を一通り覗いてしまいます。　一応、差し上げる面子を思い浮かべて。

私ね、もう・・・何年前になるのかな？　ほんと、アホでその上、高ビーな女ばく進中の時がありましてね、チョコレート、いっぱい買ったんです。　そんなにお高いものではありませんよ。　いわゆる本命チョコみたいなのは買わずに、面白いチョコを買って(当事一番受けたのが、パラソルチョコでして、パラソルの柄の部分が『ま』という文字になっていて、傘型のチョコレートに刺さっているんですけど、魔が刺したチョコという名前でした)たくさんの方に差し上げていたのです。

大概の人は受け取って笑ってくださる。　勿論、「ありがとう」なんてお礼の言葉も言ってくださる。
ところがね、ひとり、笑いもしなきゃ、ありがとうも言ってくれない人がいたんです。　なんか当たり前みたいに受け取られて、その後に顔をあわせても全く何の言葉もないんですよ。

私ね、高ビーでしたから、すごく腹が立って「許せへんわ、あいつ！」なんて憤慨してたんです。そしたらですね、少し年上の知り合いが「貴女、何を言うてるの？　チョコレート選んで、あの人にあげよう、この人にもあげようと思ってた時、楽しかったでしょう？　幸せだったでしょう？　その思いさせてくれただけでも感謝しなさい」って。　この時、鳥肌が立ちました。　自分の愚かさが恥ずかしかったです。　で、それ以来、少しはマシな私になりました。

チョコレートの思い出は、だから・・・いつも、かなり苦いです。