エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

胸に棲む鬼 Ⅱ

2007-09-21 00:02:44 | Weblog
杉本苑子さんのこのご本が好きで↑、文庫本にもかかわらずブック・○フ行きを免れて蔵書となっているのですが・・・。

例えば必要以上に人を羨ましがったり、腹を立てたり、妬んだり・・・したような時に・・・心の中で自戒を込めて呟いたりします。
『鬼退治、鬼退治!』

18日でしたか。
警察官の父親の首辺りを斧で切って・・・殺した16歳の少女の事件の一方が、夕方のニュースで飛び込んできました。
京田辺市の事件だったので、地元ということもあり、ちょっと注目していたのですが・・・。

その一報のときは、16歳になる被害者の二女が父親が『嫌いやったから』という理由で殺した、というのしか分かりませんでした。
翌朝の新聞で、その事件の発端となったもののひとつに『父親の女性関係』というのが載ってました。

警察官というのに(恋心に職業は関係ないとは思いますが)頻繁にメールのやりとりをしている女性がいるということを知って・・・殺意を募らせていた?
16歳頃といえば、まだまだ潔癖な年頃なのかもしれませんね。 母親のほかに思いを寄せている?人がいて、メールをやりとりしている父親が許せなかった?

そして・・・今日になって、何年も前から別に女性がいることを察知していた彼女の母親が、その加害者になってしまった娘に・・・父親の愛人(なのか?)の存在を話していたという事実。

これ聞いて、堪りませんでした。
家族にもばれるような下手くそな関係でしかいられなかった父親と、知ってしまったことはともかく、それを・・・10代の娘に聞かせていた母親と・・・その話だけでなく、以前から父親とはトラブルがあったかもしれないにせよ、殺人を犯してしまった娘と。

凶行のあった家が映されていて、あの外観の家に斧はいかにも似つかわしくないなと思っていたら、少し前にホームセンターで入手したものだったとか。しかも、ワンピースは直前に黒いものに着替えていたとか・・・計画性があったって事ですよね?

そして、事件を知って、おそらくは平然としていられないであろう、メールをやり取りしていた女性。
登場人物全てに、鬼が棲んでいます。

多分、誰もが秘めやかに・・・胸には鬼を棲まわせているのではないでしょうか?
個々人の胸にいる限りは退治できるほどの小鬼でも、いくつかの偶然と、いくつかの要素が重なり合えば・・・巨大な鬼になるのでしょうか?

この事件の背景にあるものが明るみに出るにつれ・・・誰の鬼が一番邪悪なものであったのか・・・考え込んだりしています。

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15 コメント

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おはよ~ございます♪ (エー)
2007-09-21 08:12:48
今朝は、久しぶりに曇天です。
虫の声が聞こえたりして、やっぱり秋が来ていました♪
お天気が気になるけど、いつもの習慣で、つい洗濯機を回してしまいました。(エヘ♪)

私も、このニュースの一報を聞いたとき、凶器のインパクトから「何があったんだろう?」って思いました。
殺さなければならなかったほどの憎しみ。。。
いつも言われることですが、親が、大人になりきれていない???
事が、起きてしまってからでは遅いのに・・・。

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才能・・・ (丁稚)
2007-09-21 08:26:17
不倫するのも才能どすな~
こんな悲惨な結末になるような不倫はあきまへん
本人は自業自得やろうけど巻き込まれた周りは不幸どす
不倫するなら明るい不倫をお奨めします???
心に住む鬼もお腹かかえて笑ろうてくれるような!
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おはようでございますわ(^o^)/ ()
2007-09-21 08:29:14
鬼婆で、ございますわf^_^;…善と悪、仏と鬼、表裏一体。飼い馴らすのに、〇〇年まだまだですわ、煩悩と一緒で、灰になるまで、無理かな?
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鬼も蛇も (ketty)
2007-09-21 08:49:10
人の心の内を覗いてみれば、極少数の人を除いて
子鬼子蛇を飼っていると思うけど、出さないね。
この事件を聞いた時、私も凶器が斧と言うのにビックリしました。頚動脈を切って、確実に殺すには庖丁では無理と思ったのでしょうか・・。
最初母親が「夫が首を切って自殺した」って通報して、娘が殺したと言いませんでしたよね。
離婚してたら、こういう惨劇が無かったのでしょうけど、全て結果論で・・。
不倫は文化だと誰かが言いましたが、これは・・・。
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おはよう~ございま~す。 ()
2007-09-21 08:53:58
この事件の一報はラジオで聞きました。
「警察官の夫が斧で首を切り自殺した」と妻から・・・と。
自分で斧でどなして出来るんやろ??中々出来ひんもんやのに・・警察官?余程悩んではったんやな?・・
時間が経つにつれ・・・えっ!えっ?でした。・・・
最近の事件は、年齢が低下していますよね。其のたびにこの家庭は??と思いますんです??
そうですよね・・母親が感受性の強いこの時期の子供の前で夫婦間の事をストレートに怒鳴っていたのでしょうかね?・・・等等と・・家族の団欒?(古~)がなかったんでしょうね・・・胸がグーッとします!!
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田辺聖子さんの (Dr.楽母)
2007-09-21 09:12:01
『不倫は家庭の常備薬』というご本がありますけど、
ここの常備薬は毒薬だったわけですね。

おちゃこ様のおっしゃるとおり、明るい?不倫で
なくてはなりませぬ。
私はね、隠しとおせる、自信のないかたには
このお薬、お勧めできません。はい。
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信じる (うさこ)
2007-09-21 09:21:12
妻は夫を疑ってはいけないと思います。
疑いはじめたらキリがないし、疑ったからってどうなんでしょう・・。
夫も家族にばれるような浮気はイケマセン。
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昔から ()
2007-09-21 10:25:11
亭主妬くほど、もてもせず?ですかね?妻が頑張ってるから、魅力ある男に(妻から一方的に見て)なっているのを、馬鹿女は勘違いする、恋愛してる内は勘違いが王道をいくので、聞く耳もたぬ。馬に蹴られて死ねってんだプンプン←今なら、熨斗つけて、あげちゃう
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はい。 (うさこ)
2007-09-21 10:57:59
勘違いの時期があってもいいですよね。
そういう楽しい時期もなくちゃ。
でもいつまでも続くものでもないし、女性ももっと家庭以外にも目を向けなくてはいけませんね。
私も趣味とか仕事とか何かを見つけなくてはいけません。
子どももいつかは離れていくし・・。
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私は楽になったな。 (楽母)
2007-09-21 12:44:19
趣味の男前さんウォッチング(笑)。
うさこさんの歳だとまだまだ生臭い?←表現わるっ
・・ものがあるかもしれないけれど、楽母ぐらいに
なっちゃうと、堂々と男前さん好きを宣言できるわよ。 相手が若かろうが歳相応であろうが不倫には絶対にならない自信あり。 もう、そういうの枯れた。  
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