エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

南柯の夢

2020-06-04 17:26:34 | 
椹野道流 著  講談社ノベルス  2017年 10月4日 第一刷

装丁を変えて講談社文庫から出ている椹野道流さんの、鬼籍通覧シリーズの最新刊にあたるものです。
講談社文庫になるまで待とうかと思っていたけれど、やっぱりどうしても読みたくて本屋さんで探し回ったのに、ノベルスが充実している店はひとつもなかった。

結局、外出自粛期間中にかかったポチ病で(笑) 送料もかからなかったのでネット買いしてしまいました。

その前に大人買いした『後宮の烏』4作がまたとても面白くて、一日1冊ずつ読んでしまい、それが終わったと思ったら、この南柯の夢もあっという間。

あ~、どうしよう。手持ちの本はあと1冊だけだ。

本がないと落ち着かない(笑)

南柯の夢は、シリーズものだからいつものO医大法医学教室を舞台に、死因の分らないご遺体の解剖から故人の謎や背景を解き明かすもの。
かなり無残なご遺体があるとしても、決しておどろおどろしい描写が続くわけでなく、法医学者としてご遺体と向き合う人の思いが軽いタッチで綴られていく。
今作も、手首を切って亡くなった女子高生の物語と、主人公の幼馴染みの蔵で見つかったミイラの話の2本立て。

章のあいだあいだに、飯食う人々、というのが挟み込まれている。やっぱり最後の晩ごはんシリーズの作者だけのことはある。美味しそうなものが並ぶ(笑)

シリーズを通して、鬼籍通覧のサブタイトルもなかなかに蘊蓄が(笑) 覚えていられたら賢くなれそうなんだけどな。

小マシなお洋服も欲しいし、本もまた仕入れに行きたいし。 はやく特別給付金とやらが届いてほしいものだ。




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