喪中欠礼

年賀状をそろそろ準備しなくては・・・と思う時期になって、ぽつぽつと届く喪中欠礼葉書き。　去年もたいがい多いなと思ったものだけど、今年もまだ11月というのに毎日のように・・・届く。

私の友人だったり、DANの会社関係の人だったりするのだけど、やっぱりわれわれの年回りが危ういのだろうね。親御さんのご逝去、というのが続く。　そうだよね、だいたい親の世代が70代後半から80にかけてだものね。

今日届いたのでちょっとショックを受けたのが、大学仲間は覚えているだろう。T子からのものだった。　お兄様が8月に亡くなったそうです。　55歳、癌だったそうな。
彼女がブラコンだったことは本人も認めているほどの仲良し兄妹で、私はお兄様にお目にかかったのは彼女の結婚式が最後でした。　彼女の家に電話した時、思いがけずお兄様が受話器をとってどぎまぎした事や、お兄様はお兄様で、当時住んでいた富山の訛り？が全く出ない私を？？？と感じた事や、少なからず思い出のあるかたなので、びっくりしました。

そう言えば数年前に職場時代の同僚のお兄様もなくなって、お葬式に行ったのですが、『逆縁』ということでご自宅の前まででしか送ることのできないお母様が慟哭、としか表現できない叫び声をあげて霊柩車を追いかけそうになっていたのを思い出しました。　3月というのに雪の降るような寒い日でした。

お葬式を終えて帰りの電車で揺られながら、一緒に参列した友人たちと、何があっても例え一日でも親よりは長生きしなくちゃいけないね、なんてしみじみ話したものです。　私も父の亡くなった年に喪中葉書きに切手を貼りながら、寂しい年の瀬と思ったものです。

結婚しました、や子供が生まれました、なんていう葉書きの届いた頃の・・・今から思えばなんてうきうきと、明るい時代だったのか。　
人はこうしてみんな、同じ思いを繰り返して生きてゆくのでしょうね。

お寂しい年の瀬を迎えなければならない方たちに、来年こそは悲しいことが起きなければいいですね、と心の底から思います。