夏仕舞い

まだまだ一筋縄ではいかなくて、きっと残暑のぶり返す日も来るに違いない、なんて
思っているのに、朝夕の涼しさを感じたら、少しずつ『夏仕舞い』

白地のTシャツ、生成りのジャケット、淡い色のパンツはもう片付けましょう。
長袖はまだ早いと思っていても、あっと言う間に腕がスースーするわね、と思うに決まってる。
ハワイアンプリントのタペストリー、ハイビスカス柄の透けたカーテン。
夏草の茂るフレーム。

涼しげでいい、と思っていたガラスの金魚。
ふくろうの絵付きの風鈴。
冷茶グラス。

ピアノカバーもレースは止めましょ。
大振りの、ちょっと貝殻っぽいモチーフのアクセサリーはもうおかしいし。

クッションカバーも、ゴブランの厚手のものに換えましょうか？
入浴剤も、なんとかクール、というのからヒノキの香りとか柚子のなんとか。

季節の変わり目は、家にいてもやることがいっぱい。
特に、夏から秋冬物に移行する時期は、なんだか物寂しいような、うら悲しいような。
ほっとするくせに、寂しいなんて。
楽母、多分、人生の季節で言ったらこの時期なんだろうね、ってしみじみ思う。