恩田陸 著 文春文庫 2017年 12月10日 第12刷
《続きが気になりすぎて、電車を乗り過ごしました。》
だいたいこの文庫の帯の大袈裟な言葉に騙されることが多いのだけど、これは当たっているかもしれない。
それぐらい次へ次へとページを繰りたくなるものだった。
劇場型、というか二人芝居のステージを観ているような感覚。
がら~んとした引っ越しを明日に迎えるアパートの一室。
窓から公園が見える。
明日、引っ越して各々の道を進もうとする一組の男女。
交互に語られる事件と、過去。
片方をそっと男の鞄に入れたジルコニアのピアス。
男の持つバタフライナイフ。
小さなスーツケースをテーブルがわりにしてコンビニで買ってきた酒やつまみを口にしながら。。。
別れの迫った男女の、殺すか殺されるかにまで至りそうな話と思いきや、次々とストーリーに裏切られていく。
作中にもあるのだが、割と鮮明に子供の頃の記憶を持っている人もいれば、かなり後にならないと曖昧なまま、という人もいる。
私は後者の典型で(苦笑)子供時分の記憶は、小学校の3年生、1学期もそろそろ終わりという7月の真ん中あたりに、転校した浜松からしかない。
それ以前の記憶は大きな台風があったことと、多分、何かと見間違えたと思われる少々怖い思い出がひとつずつあるだけ。
だから、この小説のような展開になったら、きっと何も覚えていない私は相当まずいことになるだろうな、と思いながらあっという間に読み終えた。
本屋大賞に選ばれるのも納得の一冊。
《続きが気になりすぎて、電車を乗り過ごしました。》
だいたいこの文庫の帯の大袈裟な言葉に騙されることが多いのだけど、これは当たっているかもしれない。
それぐらい次へ次へとページを繰りたくなるものだった。
劇場型、というか二人芝居のステージを観ているような感覚。
がら~んとした引っ越しを明日に迎えるアパートの一室。
窓から公園が見える。
明日、引っ越して各々の道を進もうとする一組の男女。
交互に語られる事件と、過去。
片方をそっと男の鞄に入れたジルコニアのピアス。
男の持つバタフライナイフ。
小さなスーツケースをテーブルがわりにしてコンビニで買ってきた酒やつまみを口にしながら。。。
別れの迫った男女の、殺すか殺されるかにまで至りそうな話と思いきや、次々とストーリーに裏切られていく。
作中にもあるのだが、割と鮮明に子供の頃の記憶を持っている人もいれば、かなり後にならないと曖昧なまま、という人もいる。
私は後者の典型で(苦笑)子供時分の記憶は、小学校の3年生、1学期もそろそろ終わりという7月の真ん中あたりに、転校した浜松からしかない。
それ以前の記憶は大きな台風があったことと、多分、何かと見間違えたと思われる少々怖い思い出がひとつずつあるだけ。
だから、この小説のような展開になったら、きっと何も覚えていない私は相当まずいことになるだろうな、と思いながらあっという間に読み終えた。
本屋大賞に選ばれるのも納得の一冊。
妹たちの方が、鮮明に記憶していることが多々あります。。。
私の記憶の始まりは、一番下の妹が生まれたあたりからかなぁ~?!
それに引き換え、青春時代といわれる年齢のことは曖昧で
ほとんど記憶にありません。自分で否定している?(笑)辛いことが多かった(笑)
すごい断片的に、どこかのテニスコートにいたとか、台風で社宅の前の川が氾濫したとか、そういうのは覚えてるんですけど、私、卒業した小学校の名前は憶えてるのに、入学した小学校名が全然思い出せないとか、8歳以前の記憶はとても曖昧です。
ゆっきーさん
人間って、ほんとに辛かったりすると記憶に蓋ができるみたいですね。 わたし、一番鮮明な記憶は高校時代で、大学になるとまた曖昧になって、大学で講義を受けた覚えがないってどうなんだろ?(笑) そもそも大学には行っていたのか?と自分で訝しむぐらい授業の記憶がありません(笑)