エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

獄門島

2020-08-27 07:54:25 | 
横溝正史 著  角川文庫  平成30年 11月30日  改版49版 

先日読んだ『ビブリア古書堂・・・』・・・に出ていたのが横溝正史の獄門島で、読んだような読んでないような(笑)
なんせ、横溝正史がすごく流行っていた当時、私は大学生でこの本の奥付も昭和46年3月30日初版、となっているからもうあまりに昔過ぎて分からない。

寮に入っていて、当時は一年先輩と同室。
学年も違うので先輩は授業だったのかひとりで横溝正史を読んでいた。
あれは、八墓村だったのか犬神家、、、だったのか。
引き込まれるように読んでいてあたりが暗くなったのにも気が付かず、突然の雷鳴で飛び上がったのを覚えている(笑)
だから、多分、季節は夏。
寮にエアコンなどなかったけれど、別段暑くて死にそうにもならず過ごせていたのだから、やっぱり温暖化が急激に進んでいるのか??

久しぶりに横溝正史を読んで、著者の発行部数5500万部を超えるという金田一耕助シリーズの時代背景が私の好まない戦中戦後、というので少々げんなりした。
ドラマでも、映画でも、どうも私は戦争時代を取り扱ったものが嫌い。
それが史実で、決して忘れてはならないものだとしても、あまりにも無残で過酷でどんよりとしてしまう。

亡くなった父や母はあの時代を経験しているのに、戦時中の話などほとんど聞かなかった。
父の父、、、祖父が戦死したこと、大阪にいた母は死体がそこらに転がっているのが日常で(多分、末期?)怖くもなかった・・・と言っていたのを聞いたのが一度。

もはや戦後ではない!と言われたころに生まれ育ってきた私には戦争を挟んだあたりのことは、例えば、龍馬が殺された時代や居眠り磐音の時代と変わらない程の時代劇にも通じる。

獄門島も、ミステリーなんだけど、謎解きのあたりではなんだか都合いいなーというような気もしてくるし。
それにしても、この帯の金田一さんは長谷川博己さんなんだね。 私は石坂浩二さんか、古谷一行さんで止まってる(笑)
あらためてファイル1の《八つ墓村》からファイル20の《病院坂の首縊りの家》まで読んでみようか。

いや、やっぱり鬼滅の刃だ(笑)

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4 コメント

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Unknown (どっぐべあ)
2020-08-27 08:13:01
おはようございます。
色んな俳優さんが金田一耕助を演じましたよね。
最新はNEWSの加藤くんかな。(←しっかり見た)

「鬼滅の刃」はWikipediaでストーリーがわかっちゃいますよ。
我が家には原作も全巻揃ってますが、2階に置いてあって好きな時に読めないのでウィキで知識を仕入れました(笑)
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おはようございます (楽母)
2020-08-27 10:10:48
どっぐべあさん
わたしね、映画の2時間は何ともないのにテレビはだめだわー。 録画してまで見ようと思わないので、オンタイムで見なかったら全然見られません(苦笑)
もともと、テレビをそんなに見る生活をして育ってないので、見ないのが通常パターンかも(笑)
鬼滅の刃は、流行りものだから押さえておきたい(笑)
ウィキね、行ってみます!
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おっはどす! (おちゃこ)
2020-08-28 10:28:00
>大阪にいた母は死体がそこらに転がっているのが日常で(多分、末期?)

戦争の話はウチもほとんど聞いてません。
京都やし母が
「大阪の方向かってB29がどんどん飛んでいくのをみてた」とか・・・
その大阪大空襲で伯母や従妹達が亡くなったり大火傷おったり・・・
「父がリヤカーを引いて京都から京橋迄駆けつけて
瀕死の重傷の従妹姉妹を捜して乗せて連れて帰ってきた」とか・・・
京都から京橋迄歩いて???
昔の人は強かったんやね~その話だけでも父親を尊敬してしまった???
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こんにちは (楽母)
2020-08-28 12:31:54
おちゃこさん
戦時中に限らず、昔の人ってめっちゃ歩いてたよね。
ま、移動手段が馬か籠か徒歩かという時代だけど(笑)
滋賀県に行くとき、大坂の関?超えるじゃないですか。
いつも、昔の人は歩いてたんだよねーって思います。
食糧事情だって今ほどよくなかったと思うのにすごいなーって。
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