いつから海が好きだったんだろう。
子供の頃に「海と山と、どっちが好き?」と聞かれると、迷わず「海」と答えてはいたけど、それは「なんとなく山は辛そう」だと思ったからかもしれません。子供の頃は、外で遊ぶのが嫌いで、一人で本を読むのが好きだったから、とりわけ海遊びが好きだったとも思えないし。
そんな子供の頃を知る人が、私がダイビングをやっていると知ると、とても驚きます。「そんなことをするタイプだとは思わなかった」と言って。これを訳すと、「内向的で運動嫌いの人が、マリンスポーツのような派手なことするなんて信じられない」という意味なのですね。
そうおっしゃる方は、たぶんダイビングというものを誤解されてるんだと思います。私は、個人的にはダイビングはスポーツではないと思っています。それは、「人と競う」ところがないからです。ダイビングは、誰が一番早く泳げるかとか、一番深く潜れるかとかを競い合うことはありません。逆に、そのとき一緒に潜る人達の中で、一番経験の浅い人・体力のない人にペースを合わせます。
もちろん、体力がある方がより行動範囲が広がるでしょうし、運動能力が優れている人の方が、技術の上達は早いでしょう。でも、私がダイビングを始めることを、ぜひお勧めしたいのは、私のように“運動が苦手で、内向的で、自信のない人”です。運動に自信のある人は、やりたいと思ったら、迷わずやってみるでしょうから。私も、若い頃からダイビングに興味はありましたが、ずっと「私なんかには出来ないだろう」と思っていました。そして、友人が誘ってくれてダイビングを始めたのは、30代後半になってからでした。
それから、10年間夢中で潜っていました。
何がそんなに面白いのか、とよく聞かれます。海の美しさとか、自然の偉大さとか、魚のかわいさとか、浮遊の気持ちよさとか、たくさんの面白さがあるのですが、私に限って言えば「自分が不必要なものではないと感じられる」ことが大きいと思います。これは、理屈ではないので、潜ってみてくださいと言うしかないのです。
↓ランキング投票お願いします。
いつもクリックありがとう
↓まずは海の中をのぞいてみよう!