拉致被害者を見捨てる日本政府。
忘れられない人・李恩恵先生との20ヶ月 (金賢姫・著)
1995年6月30日 発行 文芸春秋
金賢姫さんが1995年に書いた本です。
拉致被害者・田口八重子さん、横田めぐみさんの事が書いてあります。
= はじめに =
「李恩恵先生の救出に日本は全力をあげるべきです!」
つい最近のこと、軍事境界線を偵察中だった米軍のヘリコプターが、
北朝鮮領域に不時着した事件がありました。
このニュースを見ながら、
事件を処理するアメリカの態度には、新鮮な衝撃受けました。
たった一人の将校を召喚するためにアメリカの自尊心をかけ、
国民すべてが力をそそぐのを見て、私はこのことを李恩恵問題と
結び付けて考えずにはいられませんでした。(金賢姫)。
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1977年11月15日、横田めぐみちゃん・拉致事件。
1977年夏、アベック3組、拉致事件。
1977年夏、アベック拉致未遂事件。
このアベック拉致未遂事件の調査によって北朝鮮の関与が判明しました。
1978年1月7日、産経新聞が一面トップで、北朝鮮による一連の拉致事件を報道しました。
国会でも取り上げられ、日本政府は、このとき既に、北朝鮮政府の関与を把握していました。
しかし、北朝鮮政府による拉致の事実を一切、公表しませんでした。
そして、2002年9月17日の小泉純一郎の北朝鮮電撃訪問でした。
1977年11月15日、横田めぐみちゃん拉致、2002年9月17日、小泉訪朝。
拉致から25年の歳月が過ぎていました。
日本政府は、北朝鮮政府の拉致指令を隠蔽し、
その間、様々な北朝鮮支援を行っていました。
勿論、国民の税金で北朝鮮を支援していたのです。
小泉訪朝で、日本国民は拉致の事実に驚きました。
驚きましたが、拉致を隠し続けた日本政府を批判する声は全く上がりませんでした。
マスコミの誘導です。政府がマスコミを使って政府の責任を封じ込めたのです。
アホな政治屋さんも拉致議連を形だけ結成し、何もしません。
国民の生命と財産を守る。
日本国の政治屋さんは国家の基本も分かっていません。