阿弗利加姫文目


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 今日の一枚は、blog初登場ではないかと思われるアフリカヒメアヤメ(アヤメ科ロムレア属)、南アフリカ原産。

 比較的新しい外来種のようですが、あかねの森南麓の日当たりの良い土手で群生しておりました。日本では1981年に三重県鈴鹿市の紡績工場内で見いだされ、オーストラリア経由で原毛に紛れて侵入したと推定されていると書かれたサイトを見つけましたが、Wikipediaなど比較的信頼性の高いサイトでの掲載がないため、現段階では参考情報程度にご理解いただくのがよろしいかと思います。

 園芸植物としては属名の「ロムレア」の名前で出回っているようです。私が見つけた土手のものは園芸植物として栽培されていたものが逃げ出した、あるいは鉢の土と共には捨てられて繁殖したものではないかと思われます。

 タイトルの「阿弗利加姫菖蒲」は私が勝手に当てた漢字です。「阿弗利加」は音読みでそのままアフリカと読めますね。亜米利加同様、江戸時代にこの漢字が当てられたのだと思います。「姫」は姫踊子草、姫リンゴなど、小さく可愛らしい花を咲かせる植物につけられる漢字ですね。アヤメに当てる漢字としては「菖蒲」と「文目」がありますが、「菖蒲」は「しょうぶ」と読むのが一般ですから「文目」の方が相応しいような気がしました。

 植物の名前はカタカナで書くのが正しい表記方法なのだとは思いますが、日本には漢字や国字と云う便利な文字があります。例えば先にもあげた「ヒメ」などは音だけではピンと来ませんが「姫」の文字を見れば、きっと小さな花や果実の植物なのだろうと想像できます。私のblogは植物情報専門blogではありませんので、できるだけ想像を膨らませていただけるよう、まずは漢字で表記し、そのあとにできるだけ正確な情報を補足するようにしている次第です。

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは3月16日に撮影した写真を5点掲載しております。すっかり春景色となった森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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