吾亦紅

 漢字で「吾亦紅」と書いて「われもこう」。吾木香とも書くようだ。
 地面から大人の腰下あたりまで茎を伸ばして、枝分かれした先に赤褐色の穂状花序を着ける。花弁は無く赤褐色のものは萼片である。花に気を取られて気づかないことがあるが、根から出る長い葉柄の先に羽状複葉がある。バラ科とのことだが、見た目からはバラの親戚とはとても思えない。

 北海道から九州までの日本列島のほか、朝鮮半島、中国、シベリアにも分布。アラスカでは帰化植物として自生しているとのこと。ヨーロッパや北米大陸にも分布と書かれたものもあった。だとすると、北半球のほとんどの地域で生育していることになるか。源氏物語にも「吾亦紅」の名が登場するとのことなので古くから日本にもあったことがわかるが、原産地の情報を見つけることはできなかった。

 名前の由来は「吾もまた紅なり」とワレモコウ自身が唱えた、中国の皇帝がこの花の匂いを気に入り、「吾も請う」と言ったことに由来するなどの説があり面白い(実際はほとんど香りはない)。夏の終わりを告げる花かと思っていたが、花期は6〜10月と書かれたものもあった。しかし、吾亦紅が映えるのは夏が終わり尾花の穂がで始める頃。吾亦紅はやはり秋の花だと思う。

 撮影地は箱根・仙石原。事実関係に誤りがありましたらご指摘ください。

 横浜の住宅地に残された里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」。ただいまは8月15日に撮影した写真を5点掲載いたしております。酷暑に見舞われた森の様子をご覧いだけたら嬉しいです。
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このところの酷暑続きのため散歩を止められております。涼しくなリましたら再開いたしますのでしばしご猶予ください。
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#箱根 #仙石原 #吾亦紅 #ワレモコウ

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